認知症の方のコミュニケーションはどうしたらいいの?方法は?ポイントは?

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世界的に対を見ない長寿大国である日本。認知症患者数も年々増加しています。
認知症についての関心も高まっています。メディアや書籍などから知識を得る機会も多くなっています。
認知症は「治す」ことはできませんが、その症状を「緩和する」ことができるという知識も多くの人が持ち合わせているでしょう。では、具体的にどのような対応をしたら良いのか認知症の人とのコミュニケーションについて考えていきましょう。

 

認知症のコミュニケーションとは

認知症は、日常生活の支障となるような症状を上手く緩和することで、その人らしい生活を続けることができます。そのためには、認知症高齢者に対する接し方が大変重要な役割を持っています。
徘徊や妄想などの症状は「問題行動」と捉えられがちですが、症状には必ず意味がありなぜ起こっているのかを考えることが重要なことです。周囲から見れば意味のない行動のように見えても、本人にとっては無意味な行動ではなく、「家に帰ろうとしている」、「夕飯の食材の買い出しに出かけようとしている」など、行動にはそれぞれの意味があります。
認知症高齢者とのコミュニケーションの基本は、本人の在る世界を理解し、尊重することです。相手の心に寄り添い受容し、信頼関係を築くことです。相手の主張や行動を否定せずに受け入れること、それが上手にコミュニケーションを図り混乱を収めるための最善の策です。
常に相手の気持ちを察し、本人が安心できるコミュニケーションを心がけることで、行動も感情も落ち着きます。

 

 

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認知症の上手なコミュニケーションの取り方

認知症の人との情砂コミュニケーションの取り方について以下にまとめてみましたので、みていきましょう。

■自尊心を傷つけない

物忘れやうまくいかない行動を責めたり「失敗」として捉えるような否定をしない。正そうと教え込むことや説得しても効果はありません。
上手くいかないときは一緒に行動しさりげなく手助けする、訴えや主張は受け入れ同調し相手のテンポに合わせる等してみましょう。

■本人の形成している世界を理解しそれに合わせる

本人が今在る世界やストーリーを理解し尊重しましょう。その世界と認めることで、現実とのギャップを相手に感じさせないことがポイントです。つじつまの合わない言動でも周囲がなぜ、と感じ否定するよりも個々の世界、ストーリーの中で生きていると理解するようにしましょう。そうすれば本人は安心感を持つことができるので混乱に陥ることなく穏やかな気持ちになることができます。ときには本人の世界に入り演じることも必要です。

■思いやりと愛情を持って接する

認知症の人は周囲の環境と合致しない言動をみせることがあり、何もわからなくなってしまったという印象を受けることがありますが、感情は強く残っています。
思いやりや愛情のない接し方には敏感で不快や悲しみの感情を抱きます。そのため、いやな感情だけが残ります。穏やかな気持ちになれるよう、よい感情が残るよう接することが大切です。そのためには思いやりと愛情の気持ちで接しましょう。よく傾聴し、こまめに声をかけることが大切です。

■認知症の人のサポーター役になる

認知症の人は不安と戸惑いの中に在り、自分が伝えたいこと、行動したいことを思い出すことができなくなっています。さりげなくサポートしながらコミュニケーションをとりましょう。そして、「成功体験」ができるようにサポートすることで安心感と自信を持ってもらうように心がけましょう。
サポートすることで家事の一部などできる、趣味を継続できることは認知症の人の穏やかな生活を継続する上でとても重要です。「できない」「失敗すると叱られる」と言う気持ちを抱いてしまうと、何もできなくなってしまいます。
誰かの役に立っているという自信を持ち、楽しさを感じることで脳も活性化します。

 

認知症のコミュニケーションのポイント

コミュニケーションには二つの種類があります。
一つはバーバルコミュニケーション(言語的)と言って、通常の主に会話によるコミュニケーションのことです。
もう一つがノンバーバルコミュニケーション(非言語的)と言って、言葉以外でのコミュニケーションがあります。

認知症ではノンバーバルコミュニケーションが重要

認知症の人は言葉で伝わりにくい分、感情を感じ取ることができるのでノンバーバルコミュニケーションが重要になります。
表情、振る舞い、服装など第一印象を左右することが多い言葉によらないノンバーバルコミュニケーションでは認知症の人にとっては「印象」や「雰囲気」で自分にとって安心できる相手か否かを感じ取ることになります。
何を話しているのかがよくわからないけれど、怖い表情をしている人には「怖い」、「自分の味方ではない」と感じてしまいます。
にこやかで穏やかな表情でそばに寄ってくる人、やさしい声色で耳元で聞こえるように話してくれる人、時には背中や手をさすってくれる相手に対して認知症の人は良い印象や自分をわかってくれる人という風に理解するでしょう。
話している内容がどうかということではなく、印象や雰囲気がより大切になるのです。

信頼を得るとコミュニケーションは上手くいきます。

 

 

 

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認知症コミュニケーションの注意点

認知症高齢者のコミュニケーションの注意点は、コミュニケーションを阻害するよう言動の原因のすべてが認知症によるものではないということです。
高齢者は視力、聴力の衰えがあり上手くコミュニケーションを図ることができない場合がよくあります。認知症を患っているためにそれらのことに意識が向かないことがないようにしましょう。

また、規則正しい生活にも着目しましょう。睡眠不足や脱水傾向にあっても、コミュニケーションがうまく図れないような言動が出現することも大いにあります。認知症高齢者のコミュニケーションの注意点は、コミュニケーションを阻害するよう言動の原因のすべてが認知症によるものではないということです。

高齢者は視力、聴力の衰えがあり上手くコミュニケーションを図ることができない場合がよくあります。認知症を患っているためにそれらのことに意識が向かないことがないようにしましょう。
認知症であることだけに捉われす、総合的に健康状態はどうかに着目し、環境や生活を整えることが大切です。

 

 

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まとめ

認知症の周辺症状は「行動・心理症状」とも呼ばれ、本人が持ち合わせている性格や環境が大きく影響しています。この周辺症状である徘徊や妄想、暴言などをいかに抑えることができるかが認知症の方とのコミュニケーションの要となります。

これまで見てきたように、認知症の周辺症状の出現の原因となっている心の中にある戸惑いや不安を少しでも解消できるような関わり方ができるようになることが重要です。

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