スーパービジョンって何!?やり方は?

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皆様は、スーパービジョンという言葉をご存知でしょうか?福祉用語の一つですが、聞きなれない方もいると思います。介護関係の仕事についている方なら、ご存知の方も多いと思います。

今回はこのスーバービジョンに焦点を当ててご紹介したいと思います。

 

スーパービジョンとは

スーパービジョンとは、スーパーバイザーがスーパーバイジーから施設の入所者などの報告を受けて、それに対して適切な助言や指導を行うことを言います。スーパーバイザーとは、施設などの責任者のことを指し、スーパーバイジーとは、このスーパーバイザーから指導を受ける援助者のことをさします。
このスーパーバイザーは、施設内の職員の場合もありますが、施設外の専門員が担う場合とがあります。また、同じようなものにコンサルテーションというものがあります。これは、福祉の現場で様々なケースや問題に直面した時にスムーズな対応が出来るよう、専門家を呼び来てもらったり、こちらから出向き助言などをもらうことを指します。
違いとして、スーパービジョンは遂行責任を負う必要があることに対し、コンサルテーションは遂行責任を問わないことが挙げられます。

 

 

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スーパービジョンの目的

では、このスーパービジョンを行う目的とはどのようなものなのでしょうか。
まず、自分に置き換えて考えてみてください。新人で福祉現場に入ったとして、右も左もわからない状態で質の高い介護が提供出来るでしょうか?
また、援助計画を立てようにもそれが正しいものなのか自分自身で判断することは、とても難しいと思います。そこで、経験の豊富なスーパーバイザーから助言や指導を行ってもらうことで、自分の介護のスキルを向上させてくれたり、この先の道筋が見えて来ます。特に新人の間は、自分の理想とする介護と、実際現場で目の当たりにするギャップについて行くことが出来ず、挫折してしまう方も少なくありません。

入職する前は、良い介護をしたい、利用者の事を一番に考える介護者になりたいと考えるのですが、実際はそう簡単なものではありません。まず、介護は人間相手の仕事になります。自分が思うように動いてははくれません。時には、理不尽な状況に陥ることもあります。そこで、ストレスを感じてしまうのです。また、自分のいる施設が理想と大きく異なることに、モチベーションをなくしてしまう方もいます。それらを防ぐ為に、スーパービジョンを行うのです。

援助の計画などは実際に経験者の方のアドバイスがあることによって、より中身のあるものになります。

 

スーパービジョン種類

スーパービジョンの方法として、大きく4種類に分けることが出来ます。

⑴個人スーパービジョン

このタイプは、個人、個別でスーパービジョンを受ける形になります。つまり、スーパーバイザーとスーパーバイジーの一対一で行う形になります。他に人がいないので、様々な問題をゆっくりと時間をかけて行うことが出来ます。より深い問題も解決することが出来るでしょう。しかし、スーパーバイザーとスーパーバイジーで信頼関係を結ぶことが大切になります。

⑵集団(グループ)スーパービジョン

個人でスーパービジョン行うスーパービジョンに対し、こちらは複数人で行うものになります。個人のスーパービジョンに比べ、一人一人の問題に向き合う時間は少なくなってしまいますが、その分色々な方の意見を聞くことが出来ます。

⑶ピアスーパービジョン

これは、仲間同士が行うスーパービジョンになります。気心の知れた同僚同士が行うものなので、他のスーパービジョンに比べ話がしやすい環境を作ることが出来ます。それぞれがスーパーバイザー、スーパーバイジーの役割を担うことが出来ます。

⑷ライブスーパービジョン

ライブスーパービジョンとは、同席で行うスーパービジョンです。実際にスーパーバイザーが同席して助言や指導を行います。

 

 

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スーパービジョンの事例

では、ここでは簡単な事例を紹介したいと思います。
※介護施設の上司と部下のスーパービジョン
(新人部下の問題点)
入職して1ヶ月。日勤の業務も慣れ、経験者だったこともありスムーズに業務をこなしている。しかし、来月から始まる夜勤勤務に不安を抱いている。
(なぜ不安を抱いているのか? スーパーバイザーから質問)
自分は前の職場で夜勤も経験済みだが、この施設の夜勤勤務のやり方は大きく異なっている。まだ利用者も全員把握していないのに、自分に務まるか不安である。
(この問題を解決する為に、自分にできることは何か? スーパーバイザーから質問)
毎朝、利用者全員と挨拶をし、利用者の顔と名前を覚える。申し送りの時に、注意すべき利用者がいたら把握し、わからなければ質問するようにする。
(スーパーバイザーからの助言)
夜勤勤務は、対象者が慣れるまで先輩介護士を監督につけることにする。前の職場と異なる仕事内容があり不安だと思うが、もし前のやり方の方が良いと思われることがあったらどんどん声をあげて欲しい。まずは、利用者の把握に努めてほしい。申し送りの内容も、もっと濃いものにできるよう、こちらも指導していく。これからに期待している。
(課題)
次回のスーパービジョンまでに、自分で決めた目標をクリアしておくこと。次回、どこまで達成できたのか評価する。

 

スーパービジョンの注意点

では、スーパービジョンを行う時の注意点をお話ししたいと思います。

⑴スーパーバイザーとスーパーバイジーの関係性

一番注意しなければならない点として、バイザー頼みになってはいけないということです。確かにバイジーはバイザーに助言や指導をされますが、それが全てではありません。このスーパービジョンで得たものを糧に、自分で考えて行かなくてはならないものなのです。そうでなければ、この先自分で判断するということが出来なくなってしまいます。そうなってしまったら、スーパービジョンを行う意味がありません。そのことを、十分自覚しておく必要があります。

⑵スーパーバイザーの技術

このスーパービジョンは、バイザーの技術によってこの先の展開が大きく変化してきます。まず、面談の中で信頼関係が築けなければ。成功とは言えないでしょう。場合によっては、バイジーにより不安を抱かせることになりかねません。相手の問題を受け止め、決して自分の主観だけではなく、共に問題解決を図れるよう努力していく必要があります。スーパーバイザーの問題点として、バイザーによって技術の差があることが挙げられています。

もし施設の中でやる場合や同僚同士で行う場合は様々な資料や書籍、講習などが行われておりますので参加すると良いでしょう

 

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?
スーパービジョンという言葉を初めて聞いた方も多かったと思います。実際に福祉施設で働いている方でも、知らない方もいたのではないでしょうか。スーパービジョンは、より良い働き方が出来るよう指導することと、より良いスタッフの方を生み出す為に行うものです。
中には、とても怖そうな上司だったが、実際にスーパービジョンを行なったことによって信頼関係を築くことが出来た方もいます。

また、自分の視点だけではなく、様々な視点から問題の解決を考えることができることが、利点であると言えます。

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