バリデーションが介護を変える!?やり方は?効果は?

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バリデーションと言う単語が身近なところで、あまり耳にしたことはないと思いますが、ご家族に認知症の方やまた兆候のある方は、これからきっとこの事に頼ることになるかもしれません、これからわかりやすく内容を紹介しますので認知症の方の介護をされている皆さん必見の情報です。

今回はそんなバリデーションをご紹介したいと思います。

 

バリデーションとは

変貌する認知症患者の介護

バリデーションとは直訳すると「確認」「検証」する等の意味があり、日本では医薬業界での用語の1つです。色々な定義がありますがまとめると「様々研究や試験開発行った結果を文章として確認・検証」することです。
しかし、最近では世界的に認知症のコミュニケーション技法として、世界で注目をあびています。現在海外では認知症の医療対策や介護について最先端の技法やシステムが開発され、国も全面的に支援して高齢者や認知症の患者への社会福祉の強化を行っています。

今話題となっている認知症のコミニュケーション技法の代表的な物が、フランスのコマニチュードや介護のシステムとしてオランダのビュートゾルフ等が現在世界で注目をあびています。既に日本にもバリデイションは取り入れられて「公認日本バリデーション協会」という協会ができており

http://www.clc-japan.com/validation/validation.html

「バリデーションワーカー」とういう資格取得(受講料295,000円)もできるようになってきています、

新規導入の為の行政の壁

このように海外で開発され、世界の認知症患者で効果が実証されているものは、日本政府ももっと敏速な対応をして、現在増加してきている認知症の患者へ適用できる体制をとるべきではないかと、思います。そこが縦割り社会の日本の組織体制です。厚生労働省、介護保険、各地方地区町村とそれぞれが組織的であり、現実は流動的な組織体制ではなく、新薬の認可等も含め「認可・承認」と名がつけば実際に現場で活用していくにはどれだけの時間が必要かわかない状態が多いことです。このような海外からの医療、介護の新しい技法、システム、薬など日本に上陸して末端の利用者まで届くには現在ではお時間が掛かります。

具体的なバリデーションについて

現在認知症の患者を介護されている方は、毎日が本当に切実な問題の連続だと思います。そんな毎日をおくられている介護者の為に、「バリデーション」の内容について紹介しますので毎日の生活の中で少しでもお役にたてる情報としてみていただければ幸いです。

バリデーションの誕生

バリデーションは1963年アメリカのソーシャルワーカのナオミ・フェイルさんによって産み出された認知症患者とのコミュニケーション技法として、開発されました。特にアルツハイマー型認知症及びそれに類似するような認知症と診断された高齢者に用いられています。
バリデイションの基本的な考え方は認知症患者へ「ごまかしや」「うそになるような」対応はせず認知症患者や高齢者の”真の訴え”を理解するということに重視しています。
例えばですが認知症の人が「部屋に誰かいる」と騒いだ時に 「本当だね、 誰だろうね」とその場をあしらう回答で対応すると、認知症の人はごまかされたと感じるといいます。まず「どこにいますか」「どんな人ですか」と聴いて、認知症患者が見ている世界を教えてもらい、彼らの感情や思いに近づこうとするのがバリデーションです。
バリデーションとはもともと冒頭でも説明しましたように「確認すうる」「認めると」言ったような意味で用いられいますが、開発者のフェイルさんによると認知症の人の「経験や感情を認め、共感や力づける」意味でバリエーションという言葉を用いているそうです。

 

 

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バリデーションの特徴と効果が

日本でリバリデーションが取り入れられて、まだ実際に運用されている実積はあまり多くはないようです。それはバリデーションワーカーの資格が日本の法的資格に認可されて介護保険等が適用できるようにならないと、本当の意味での認知症患者へのコミュニケーション技法として価値を見出すことはできないかもしれません。

バリデーションの特徴

バリデーションの特徴は認知症の方が騒いだり徘徊したりすることにも意味があるとして、「なぜ騒ぐのか」 何故「徘徊するのか」などの行為から、認知症の患者の歩んできた人生に照らし合わせて考えたり共に行動したりするというもので「共感して接する」ことに重点を置いた技法です。更にバリデーションが認知症患者に対して最も重視している点が 「傾聴 」(けいちょう:意味=話す相手の事を素直に受けとめる)の姿勢で患者にとって言葉は記号にすぎず、中身がなくなった状態の物で、聞いているように見えても言葉を理解しているわけではありません。 ただ自分の話を聞いてくれる人、聞いてくれない人の理解はできるとのことです。

そのためにバリデーションでは、認知症患者から言葉を聴く事を素直に受け入れる事が最も重要なことが特徴でもあります。

バリデーションから分析できる認知症患者の特徴

バリデーションによる分析結果での認知症患者の特徴として次のような特徴が挙げられます。
1.認知障害(認知の混乱)— 認識力があるが、人生に失望しており、他人に不安や怒りをぶつける。
2.日時(季節の混乱)—— 今がいつかわからなくなる。
3.繰り返し動作—-同じ動作を繰り返す。
4.植物状態ほとんど動けず、喋れず、目を閉じている

 

バリデーションによる認知症患者への効果

バリデーションで認知症患者へ対応した結果、認知症の患者にどのような効果が現れるかというと。
1.自分自身の自尊心を取り戻すことができます。
2.人と積極的に話すこともできるようになりに人を信じる事ができる。
3. 不安やストレスがたまらなくなる

このように今まで見れなかった状態がバリデーション療法によって 認知症患者の奥に潜んでいた物が見えてきます

 

バリデーションのやり方

では認知症の患者のために効果の出るバリデーションというものは、どのようにして行うかご紹介させてもらいます。
バリデイションが提唱しているの基本的な方法としては、次のような方法が挙げられていはます。

バリデーションの流れ

1.センタリング(介護者が精神を集中する)

介護者が自分自身の中にある怒りやイライラを追い出すことで、認知症の人の気持ちを心から感じる準備ができます。

2.オープンエクステンション( 開かれた質問する)

「はいといいえ」で答えられる質問ではなく 「いつ」「どのように」「どこで」「なぜ 」「誰が」「何」をと言った自由に回答できる質問を投げかけることで相手が具体的に理解しやすくなります。

3.リフレージング( 相手の言葉と同じ言葉で繰り返す)

認知症の患者の人は相手が自分の言うことを繰り返してくれることで、それが確認されると安心します。例えば、「お茶はいらないよ」→「 お茶はいらないのですね」と言う様な答え方をすると相手はわかりやすく理解します。

4.極端な表現を使う

極端なケースをイメージすることによって、自分の気持ちを表現しやすく例えば、「ご飯がまずかった」→「 今まで食べた中で最悪でしたか」というきき方をしてあげると相手にも言ってることが理解されます

その他にもバリデーションの療法には基本的なことで14個項目はあり、曖昧な表現を使う・高齢者の好きな感覚を用いる・親しみを込めたアイコンタクトを意識する・はっきりとした低い優しい声で話す・手や肩など一番心地よい場所に触れてあげる・必要に応じて歌ったり音楽を聞いたりする・相手の動きを表情に合わせる、などこのようなやり方を用いて、認知症患者の閉ざされた心を開いて、同じ感覚で物事に取り組む姿勢へと導きます
そうすることにより認知症患者の気持ちというものが楽になり、相手に対する信頼度や信頼感が高くなります。

 

バリデーションの例

ここまでの流れでバリデーションについて少しは理解していただいたと思いますが、ここで具体的なバリデーションの事例取り上げたいと思いますが、その前に日本における認知症対策の現状はどうなっているのか 少し見てみたいと思います。

日本での認知症対策について

日本は超高齢者社会に現在進みつつありその中で最も問題視される点が認知症問題です。認知症患者2025年に 2012年の約1.5倍に増加すると考えられています。厚生労働省の調査では2012年に日本国内での認知症患者わ 460万人 と言われ年々増加してきて 2025年には 700万人を超えると言われています。
このことから国は国家戦略として認知症対策が最優先課題になるように様々な取り組みが行われています。厚生労働省は団塊の世代が 75歳以上になる2025年を境に認知症になっても本人の意思を尊重して、出来る限り住み慣れた地域の良い環境で暮らし続けることができる、社会の実現を目指した「新オレンジプラン」と言う計画を公表しました。これは平成25年から29年度までの計画で行われます。

このオレンジプランの大きな目的が次のような事です。

1.認知症への理解を深めるための普及啓発の促進
2.認知症の状態に応じた適切な医療介護の提供
3.若年性認知症の対策の強化
4.認知症介護者への支援
5.認知症・高齢者にやさしい地域づくりの推進
6.認知症の人やその家族の視点の重視

これらの項目は現在厚生労働者が掲げている新オレンジプランの認知症対策の一つです。上にあげている項目 4番から6番についてはもっと早く国は対策を講じるべきではないでしょうか、今最も問題の大きい解決しがたいことの1つです。日本の場合検討から現場での実行までかなりの時間が必要になり実際にこれらの結果に助けられるには、認知症患者もその家族も遠い先の実現を待ち望むしかないのでしょうか。

バリデーションの具体例

認知症患者の問題点を一つの例として取り上げてみたいと思います
例えばある認知症患者の場合、特有の形が見られます。それはよく他人を非難したり、物を盗んだなどと責めたりする事が多い事があります。そんな時の認知症患者の考えられる原因としては「過去に押し込めた感情を外に外に出して解決しようとしている」ことだと思われます。このような認知症管理者の混乱状態にある場合 リバレーション療法による治療としては次のようなことが行われます。

1.今回のような混乱で他人に不安や怒りをぶつけているわけですので事実のみを訪ねることが大切です。「いつ」「どこで」などを使い感情面に触れないような「何故の」質問は避けることです。

2.相手の目を見つめ低い優しい声で話すことで安心させられます。すると症状が改善し会話や行動が落ち着いてきます。
ここに挙げた事例は認知症患者のほんの一部の事例です。認知症の患者には様々な症状の変化がありその変化に対応することができるのもバリデーションの特色です。

 

 

 

 

 

 

バリデーションの注意点

バリデーションは基本的には認知症患者の コミュニケーションを重点に置いた治療方法です。日本人高齢者が最も不得意とするコミュニケーションを交わすということに対して、認知症の高齢者がどこまで心を開いてくれるかというのが大きな課題ではないかと思います。アメリカやヨーロッパの人達のようにコミュニケーションをよる生活が中心の人たちと、自分の奥さんにも話をしないような日本人の高齢者の体質の人がコミュニケーションというものに対してどこまで心を高齢者が開き受け入れるてくれるかが注意点でもあり、課題でもあると思います。

また、リバテーション自体も日本に定着してまだ間もないことで日本で介護と言えば介護保険でどのようにリバテーションが定着するかという問題が大きく浮き彫りになると思います。

海外で認められたことが日本で 定着しているものは数多くありますが 介護や認知症と言う特有のものが海外からの輸入品で定着するかという事に対して問題は懸念されます。

 

 

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まとめ

いかがでしたか?内容について多少は理解していただけましたでしょうか?

ご自分のご両親が認知症でこの新しい治療法に頼ってみたいという気持ちが出て来るかもしれません。ご家族の気持ちや本人も楽になるなら、それに越したことはないと思われているかもしれませんが、費用面や介護保険の面で課題はこれから出てくると思います。

ケアマネージャーや地域包括センターで情報を入手されて、それから決断されるのも一つの方法かと思います。

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