介護初任者研修をどんな資格?役割と仕事内容は?

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平成25年4月より、それまで実施されてきた訪問介護員養成研修課程(「訪問介護員に関する1級・2級・3級課程」・「介護職員基礎研修課程」)「介護職員初任者研修課程」に一元化されました。
これに伴い、訪問介護員養成研修課程・介護職員基礎研修課程は、平成25年3月に廃止されましたのでこれからか介護に従事しようと考えている人は介護初任者研修の受講が必要となります。

介護初任者研修について詳しく見ていきましょう。

 

介護初任者研修とは

厚生労働省は、「初任者研修」を介護職の入り口に位置する研修と位置づけています。
介護初任者研修の研修時間は130時間です。

カリキュラムは以下のようになります。

【カリキュラム】

職務の理解・・・6時間
介護における尊厳の保持・自立支援・・・9時間
介護の基本・・・6時間
介護・福祉サービスの理解と医療との連携・・・9時間
介護コミュニケーション技術・・・6時間
老化の理解・・・6時間
認知症の理解・・・3時間 → 新たに追加されるもの
障害の理解・・・3時間 → 新たに追加されるもの
こころとからだのしくみと生活支援技術・・・75時間
※介護に必要な基礎的知識の理解と確認と、生活支援技術の習得状況の確認を含む。
振り返り・・・4時間
合計 130時間

旧ホームヘルパー2級講座の時から行われていた介護施設への現場実習の受講は任意となりました。現場実習は任意になりましたが就職前に実体験できる貴重な機会ですので受講される方も多いようです。

 

 

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介護初任者研修の役割と仕事内容

介護職員初任者研修は、介護施設などで介護職として働くためや、ご利用者様の自宅に訪問して、排泄や入浴、食事、掃除や洗濯などのサービスを行う「訪問介護業務」のために、必要な知識と技術を身につけるための研修制度です。以前のホームヘルパー2級(訪問介護員2級)に相当します。

介護職員初任者研修の資格を持っていなくても介護施設や介護事業所で働くことは可能です。しかし、介護職員初任者研修は介護の業務に従事する上で必要な知識や技術、高齢者の方との接し方などを習得するための、初歩的で基礎的な資格です。

介護の質や専門性の向上を図るためにも介護施設の求人に応募する際にも必要とされる事も多いです。
本格的に介護職として働くつもりであればぜひ取得しておきたい資格です。

 

介護初任者研修の資格要件

介護初任者研修は誰でも無資格・未経験で受講できます。介護の基本的な知識を学び、演習では実際の介護技術を修得します。

実務者研修と混同しがち・・・
同じく無資格・未経験で受講できる実務者研修ですが、実務者研修は初任者研修で学ぶ介護の基礎よりも幅広い知識と技術を身につける研修です。
基礎を学んでからステップアップしたい場合には初任者研修を受講後に実務者研修を受講するとより理解が深まるでしょう。

しかし、時間や費用面、さらに上級の資格取得を目指す予定がある場合などは総合的に判断して初任者研修を受講せずに最初から実務者研修を受講する方も多くいます。

 

介護初任者研修を取れるスクール

介護職員初任者研修の講座を探していると『通信制』と書いてある物がたくさんありますが実際には通信教育だけで資格は取れません。『通信制』と書かれていても通学の部分と通信教育とが合わさった講座になります。

介護初任者研修を受講できるスクールについてコース別にその特色などをみていきましょう。

短期コース(約1ヶ月)

※三幸福祉カレッジ、日本キャリアパスアカデミーなど

最短で約1ヶ月で介護職員初任者研修を取得することができる短期コース。
主に平日の昼間を使って集中して講習をこなしていくコースということで、就職準備中や専業主婦、長期休暇が取れる学生さんなどが受講しやすいコースです。

夜間コース(約4~6ヶ月)

現に働いている人や、土日は時間が取れないという方向きの夜間コース。
開催しているスクールが少ないのがネックですが大手スクールでは時期によって開催している期間もあります。

土日コース(約4ヶ月)※未来ケアカレッジ、ニチイ、三幸福祉カレッジなど

土日コースという名打っていても、一般的なスクールでは土曜コースか日曜コースかどちらかを選択する形が多くなります。週一回、朝から夕方まで6~7時間程度スクールで学習するスタイル。資格取得までにおよそ4~5ケ月が目安になります。仕事をしながら介護職員初任者研修取得を目指す方に人気のコースです。

 

 

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介護初任者研修の注意点

介護初任者研修の資格取得に当たっては訪問介護事業所で働く場合に注意点があります。介護初任者研修終了後、訪問介護員として仕事ができますが、サービス提供責任者になるためには要件が異なります。

【訪問介護事業所のサービス提供責任者になるための要件】

初任者研修修了者・・・3年以上の実務経験を持ってサービス提供責任者になることができるが、減算の対象となる。

※実務者研修修了者・・・実務経験を要せずサービス提供責任者になることができ、減算もない。

また、将来、「介護福祉士」の国家試験を受けることを希望する場合についても注意が必要です。

【介護福祉士国家試験受験にあたっての要件】

「実務者研修」の受講が必須。初任者研修のみを修了している方は、あらためて、実務者研修を受講しなければなりません。ただし、その場合の研修時間は320時間となります(初任者研修受講分130時間が免除)。

初任者研修修了者が「介護福祉士」を受験する場合の要件・・・「実務経験3年以上」+「実務者研修(320時間)」+「国家試験(筆記)」

実務者研修修了者が「介護福祉士」を受験する場合の要件・・・「実務経験3年以上」+「国家試験(筆記)」

かけられる時間や費用、資格取得後の働き方を考慮し、どちらを受講するか決めるとよいでしょう。

※実務者研修について

実務者研修は介護の現場で活かせる実践的かつ専門的な知識や技術を学ぶ研修です。介護職員がより専門的、実践的に技術を身につけることができるように設置されました。
実務者研修は介護未経験者でも無資格者でも受講可能です。
無資格者の場合は総カリキュラム450時間以上が必要で、さまざまな実践的な知識が得られるように内容が組まれています。

2013年より介護職員基礎研修及びホームへルパー1級は「実務者研修」へ統一され、2017年からは3年以上の実務に加えて、実務者研修の修了が介護福祉士試験受験の必須条件になっています

 

 

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まとめ

「初任者研修」「実務者研修」は、現任ヘルパーが働きながら受講しやすいよう、通信教育の活用、身近な地域での受講、数年かけて研修を修了できるための環境整備等の配慮が進められています。

都道府県が介護事業所に研修を委託している場合も多くあり、研修を受ける機会や場は年々多くなっています。研修にかかる費用の助成などもあり費用面でもの負担も軽減されるようになってきました。

また、介護の知識と技術を身につけることはこれからの超高齢化の日本では、仕事としてだけではなく日常生活にも役立つことも大いにあるのではないでしょうか

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