介護のフェイスシートってなんだろう?役割は?書き方は?

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皆様は、介護のフェイスシートというものをご存知でしょうか。介護の仕事をしている方や、医療従事者の方の中にはピンと来る方もいると思います。

このフェイスシートは、主に介護記録を書く時に必要になるものです。今回は、介護記録のフェイスシートに焦点を当てご紹介したいと思います。

 

フェイスシートとは

フェイスとは日本語に訳すると「顔」という意味になります。その名の通り、介護記録の「顔」に当たるものがこのフェイスシートになります。では、具体的にどのようなことが書かれているのでしょうか。フェイスシートには、対象者の方の名前、住んでいる場所、生年月日や家族のことなどの情報が記されています。つまり、利用者の方の基本的な情報がわかるのです。名前や住所を共有することは当たり前のことになりますが、利用者の方の周辺情報や身体的な情報を知ることで、提供する介護や対応が大きく変わってきます。もし介護が必要な方であっても、様々なパターンがあります。

全てにおいて介護が必要な場合、部分的に介護が必要な場合、ほとんど自立している場合などです。例えばほとんど自立している方に、過剰な介護をすることは好ましくありません。効率的なことを考え、つい手助けしてしまいがちになりますが、あまりに援助しすぎると利用者が自分自身でできることがなくなってしまいます。また、利用者の方に持病などがある場合は、日常生活から常に注意をしなければなりません。かかりつけの病院や主治医がいる場合は、緊急時に連絡をとることもあるので、重要な項目になるのです。

しかし、ほとんどが個人情報のため、扱いには十分気をつける必要があります。

 

 

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フェイスシートの役割と特徴

では、フェイスシートについてもっと掘り下げていきたいと思います。
まず、このシートにはどんな役割があるのでしょうか?

⑴情報の共有

このフェイスシートを記入するには、介護者が本人か家族に聞き取りをしなければなりません。しかし、聞いたスタッフのみが情報を持っていても何の意味もありません。介護は一人でするものではないからです。何かあった時に、誰でも対応ができるよう、利用者の情報を共有することは大切なことです。

⑵提供する介護を選択する

利用者の身体的状況や精神的状況を知ることも、介護を提供する上で必要なことです。直接本人や家族からニーズを確認し、後に適切な介護が提供できるからです。また、今までどのような生活を送ってきたのかを知ることで、利用者の方の考え方や性格を把握することができます。介護は人と人が行うものです。その為、その利用者一人一人に合ったものを考えていく必要があります。
上記が、フェイスシートの主な役割となります。特徴としては、後で情報が共有しやすい作りになっていることです。その為、記入する側も出来るだけ簡潔に書くように心がけなければなりません。情報が多いことは良いことですが、シートを見たときに誰もが把握できるようにする必要があります。

 

フェイスシートの書式と書き方

ここでは、介護のフェイスシートはどのように記入するものなのかをご紹介します。

⑴わかりやすく、読みやすい文章で

今はこの介護記録も、パソコンで記録する所も増えていると思います。手書きの場合は、読みやすい字体で記入することが大切です。業務に終われ、走り書きのような字体で提出する方もいますが、この記録は自分の日記ではありません。他の人の目にも触れるものだということを忘れてはいけないのです。また、情報が多いからといってダラダラと長い文章で綴るのも好ましくありません。必要な情報を要点だけ記入できるよう意識する必要があります。

⑵ペンを使用する

介護記録以外にも言えることですが、職場で使用する記録に鉛筆の使用は基本的には不可です。なぜなら、鉛筆の場合だと年月が経った時に消えてしまう可能性があるからです。情報がわからなくなってしまった場合、再び聞き取りを行わなければなりません。しかし一度得た情報を無くしてしまうということは、信頼を失ってしまうことになるのです。

⑶空白を避ける

フェイスシートに記してある項目は、全て後の介護記録を記入する際に必要なものになります。その為、わからないから、知らないからという理由で空白を作ってはいけません。確認できる部分は、きちんと確認する必要があります。

⑷性格な情報を記入する

一番あってはならないことですが、間違った情報を記入しないようにしてください。特に利用者の氏名や住所は注意が必要です。読みづらい名前、間違いやすい地名などはきちんと確認する必要があります。

 

 

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フェイスシートの例

では、例としてどのような項目があるのか、どのような記入をするのかをご紹介したいと思います。

⑴個人情報の記入

まずは利用者の方の基本的な情報となる、個人情報を記入します。
氏名、住所、生年月日、そして緊急連絡先を記入します。
もし連絡が繋がらなかった場合を想定して、二つほど記入する必要があります。
緊急連絡先の住所や、その方の氏名なども必要です。

⑵利用者の情報

次に、利用者の方の情報を記入します。要介護はどのくらいなのか、どのくらいの自立ができるのかを記入します。また、本人や家族の希望などがある場合も記入します。後の介護提供時に必要になってきます。

⑶家族構成と生活歴

利用者の方のことを把握する為、またどのような人物像なのかを把握する為に記入します。しかし、ここの部分はかなりプライベートな部分になるので、時には詳しい話が聞けない場合もあります。そういう時は、無理やり話を引き出すのは好ましくありません。家庭の事情があるならば、それを汲み取ることも大切なことです。初対面の人間に自分の詳しい話をするのは、とても難しいことなのです。まずは、利用者の方と信頼関係が築けるようにしましょう。

 

フェイスシートの注意点

このフェイスシートを記入するにあたって、いくつか注意すべき点があります。

⑴個人情報の取り扱い

フェイスシートの項目すべてが個人情報です。取り扱いには十分注意してください。スタッフ以外の目に触れないよう、細心の注意を払う必要があります。間違っても。一般の方の手に届く場所に置いてはいけません。カギ付きの棚などに置いておく必要があります。また、知り得た情報を他人に話すことも、業務違反です。

⑵共有しやすい文章を

介護記録には、専門用語を記入することもあります。それが他のスタッフに伝わるものなら良いのですが、略語などを乱用してしまうと伝わらないこともあります。自分だけが読むのではないということを、常に念頭に置いておく必要があります。

⑶プライベートなことに配慮する

上記でもお話ししましたが、利用者の方は好きで介護を受けるわけではありません。
特に家族構成や生活歴に関しては丁重に扱う必要があるでしょう。情報を知りたいからと言って、そのことを忘れてはいけません。

 

 

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まとめ

このフェイスシートは、利用者の方のことを理解する第一歩になります。このシートや介護計画書を見ながら、どのような援助をしていくのかを決めていきます。その為にも、くれぐれも取り扱いには注意してください。

 

自分にとっても、利用者の介護を行う上でなくてはならないものです。

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