デイサービスのレクリエーションはどんなことするの?ゲーム?運動?

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要介護者の社交の場といえば、デイサービスです。

身体に障害があったり認知症で1人ででかけられなくなった高齢者があつまる場所です。そのデイサービスでは毎日いろいろな種類のレクリエーションが提供されています。

高齢者介護をよく知らない人からは幼児のお遊びに例えられるレクリエーションですが今回はそんデイサービスのレクリエーションをご紹介します。

 

デイサービスのレクリエーションとは

近年のレクリエーションは非常に多様化しています。脳を活性化する効果が着目されていることからパチンコや麻雀どからギャンブル性を排除した上で実施されていることさえあります。ゲームを積極的にとりこんでいるところがあります。

もちろんカラオケは人気のレクリエーションです。また、他にも定番としてフラワーアレンジメント、陶芸、園芸、書道、俳句、料理、絵画、編み物などの手芸はどこの老人ホームも実施しているでしょう。

室内の活動にとどまらず、デイの外にでかけることもレクリエーションの一種です。介護スタッフが付き添い、山や海への遠足、花見や野球観戦などの外出プランが月1回など定期的に開催されていることもあります。高齢で交通機関の利用が難しくなっても、デイなら外出を楽しむことができます。

介護度が高い場合でも、リクライニングの車椅子のまま外出させてくれるところもあります。しょうじき介護職員側としては負担が重たくなるのですが、デイサービスの仲間として一緒に行くことを優先しているのです。

レクリエーションは日常の中のプチ非日常です。それを楽しめることで、日常が活性化し、生活意欲を引き出します。

 

 

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デイサービスのレクリエーションの計画書

デイサービスには個別援助計画書というものがあります。

これはデイサービスでどのような生活支援をおこなうかを書いた書類です。要介護者本人のADL、生活歴、既往歴、治療中の病気、障害の有無、食事、排泄、入浴、更衣、移動などのケアで注意すべき点、本人の生活に対する意向、家族のサービスにたいする希望などすべを鑑みて作成します。

個別通所介護計画書は担当ケアマネージャーが作成している居宅介護サービス計画書との整合性をとっていなかればなりません。例えば、「人見知りであまり大勢のなかにいることを望まない」と書かれているのに、大勢参加するレクリエーションを本人の計画書の中心に書くのは整合性がとれていないと言えるでしょう。ケアマネージャーは要介護者本人の最初のアセスメント者ですから、まずは居宅介護サービス計画書にそった内容で個別援助計画書をつくるべきです。

もちろんデイで過ごしていくうちに性格がかわり大人数のレクリエーションが好きになった、という例もあります。自宅でひきもりになって心身機能ともに低下していた人が、定期的にデイに通い、外部からの刺激をうけ、本来持っていた性格がでてくることはよくあることです。その場合はケアマネにフィードバックをなげかけ、レクリエーションの計画書も変更していきます。

 

デイサービスのレクリエーション 種類

デイサービスでさまざまなレクリエーションがありますが、カテゴリーにわけると大きく3つにわけられます。

集団で行うレクリエーション

デイサービスのレクと聞くと、一般的には集団で行うレクリエ-ションが連想されます。集団でレクリエ-ションを行うことで、普段は会話を交わさない者同士も自然と交流し、コミュニケーションが深まるのが特長です。代表的な集団レクリエーションとしては、次のようなものが挙げられます。
・体操
・身体を動かすゲーム
・行事などのイベント
・合唱

個別で行うレクリエーション

集団レクリエーションは集団のもつ力を最大限に利用できので、大切ですが、利用者一人ひとりにも好みがあり、身体の状況も異なります。1人でゆっくりしたい性格の方もいます。そこで近年では、一人ひとりの趣味趣向を考慮した、個別レクリエーションも多くなっています。代表的なものとしては、次のようなものが挙げられます。
・絵画、囲碁、将棋など、1人もしくは2人まででおこなうもの
・脳トレーニングの計算、写経など、身体の状況に合わせたプログラムなど

基礎生活レクリエーション

レクリエーションは、日本語に訳すと「余暇活動」となります。しかしデイサービスでのレクリエーションはなにも余暇活動に留まりません。日々の暮らしのなかで、利用者が心地よく感じる時間を増やしていくための基礎生活レクリエーションにも注目が集まっています。
・食事の時間に同じ出身者同士で昔の話をする
・入浴の時間に好きな音楽を流して歌う
・共有部分に自分が描いた絵を飾ったり、花を置いたりする

 

 

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デイサービスのレクリエーションの例

デイサービスでもよく行われているレクリエーションの例です。

風船バレーボール

2チームに分かれます。全員車椅子か椅子に座ります。立たないことがルールです。風船をバレーボール代わりにして、チーム対抗でベレーのようにボールを相手の陣地に落とします。数分間おこなうか、先に何点かとったほうのチームを勝ちとします。

ベンチサッカー

立て一列の列を2つ正面に並ばせます。車椅子の人もできるだけ椅子に移ってもらいます。靴や補装具などはずせるものははずします。一方の列の端にゴールの椅子を置いておきます。もう一方も同じようにゴールをおきます。ルールは立たないこと。足でボールをゴールにおくり、入れたほうに点数がはいります。使用するボールはビーチボール以外使ってはいけません。
数分間のセットを何セットか行い、点数を多く入れたチームの勝ちです。

 

デイサービスのレクリエーションの注意点

最近のデイサービスはリハビリを主体に提供しているところが多くなりました。

いわゆるデイのレクリエーションをしているところは大規模の従来型だけという現状になりつつあります。国がリハビリを行うデイサービスを優遇する施策をつくっているので、リハビリ型にひっぱられていくはしかたないかもしれません。
しかし、個別の機能訓練を行うリハビリを、介護保険のそれもデイサービスで行う必要は本来ないはずです。デイサービスは身体が不自由になり、物忘れがある高齢者にとっての社交の場の役割を忘れては存在価値がなくなります。リハビリも適度に取り入れていくべきだと思いますが、デイサービスにはプロが行う集団レクリエーションは必須だと思われます。家でとじこもり、孤立した人を引き戻すためには、集団でワイワイする場が必要だからです。
レクリエーションは遊びだということを忘れてはいけません。遊びだから強制できるものではありませんし、そしてなにより楽しいものでなければなりません。

その遊びの視点を忘れないようにレクを作っていってほしいと思います。

 

 

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まとめ

デイサービスを見学にいくと、老人が風船バレーボールに興じる姿をみて眉をしかめる若い人がいます。「あんな年になって、あんなことをさせられて」という思いをもつからでしょうか。しかし、重い病気、ひどい怪我を経験してどん底を知った高齢者の笑顔を引き出すことは普通の人にはできません。介護のプロだからこそできているのです。

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