認知症の方に最適なレクリエーションを教えて!

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今や認知症という言葉は珍しくもなくなり日常生活の中にしっかり認識された言葉です。それは誰にでも発症する可能性があり、発症してから寿命も十年くらいと言われている国民病とも言える病気です。

そんな病気を家族や回りの認知症の方に楽しんでもらい身体機能向上も期待できるレクリエーションについて説明させていただきます。

 

認知症のレクリエーションとは

認知症の方にとってのレクリエーションとは「はたして何か」「何の目的」なのか等が分かってないと、レクリエーションを認知症の方にどのように関連付ければいいかが見えてきませんよね?

そこで認知症患者との関連をお伝えする前に現在の認知症の現状をお伝えして、 理解していただいた上で本題のレクリエーションについて 説明します。

認知症とは

認知症はもはや国民病で、65歳以上の高齢者の10%が認知症とも言われています。認知症の中でもアルツハイマー型認知症が最も多く、患者数も年々増加してきています。アルツハイマー型認知症は70歳を境に急激に増え、男女比率で見ると女性のほうが有症率は高くなってきています。更に85歳くらいになると27%くらいの高齢者が認知症と言われています。

現在日本国内には250万人認知症患者がおり、2020年頃には50万人増加していると予想されています。

認知症高齢者の受け入れ先は

従来から利用されていた介護療養型医療施設は廃止の方向になります。認知症の家族の介護が必要な方にとっては切実な問題で、認知症患者の受け入れ先が第一の関門です。

しかし、認知症患者が増加して社会問題になっていることもあり受け入れ先は増えてきています。認知症患者の受け入れ先として、有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅等が増えてきています。但し健康型有料老人ホームだけは認知症の患者の受け入れは行っていません。
現在増えてきている有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅は殆どが民間による経営で独自の研修システムや医療機関との連携を行い手厚いケアを行うことで認知症患者の入所のついても安心して任せることができます。

認知症患者への手厚いケアは家族にとっても安心な要素です、そのいくつかを紹介させてもらいます。

認知症患者へのケアの種類

1.認知症患者の入退館の徹底した管理
2.認知症患者の外出時にはスタッフが付き添う
3.本人にGPS機能のついたツールを持たせて常に位置確認ができるように管理する
4.入所者による定期的なレクリエーションをコミュニケーション訓練を兼ねて実施する

受け入れ施設での活動でレクリエーションによるコミュニケーション訓練ということが出てきたので、認知症の発症、その患者の受け入れ先はわかっていただいたと思います。それではその受け入れ先で認知症の患者の方にとってレクリエーションがいかに必要でその役割は何かという点について考えてみたいと思います。

認知症とレクリエーションの関連

介護する側の大きな使命として利用者の「QOL」(生活の質)の向上を支援、サポートする使命があります。そのQOLの現実的な実行の手段の1つとして、体の状態、得て不得手等難しい面もあります。認知症に「遊び」やレクリエーションの手法を生かして「楽しい体験を」積み重ねて本人の好奇心や探求心を上げることで、認知症の方の多くが忘れかけている「毎日の生活の活性化」に取り組んでもらうことが可能になります。

認知症の症状が「レクリエーション」で緩和されることは、既に医療現場で広く知られていることです。そのため、医療の現場や介護の現場では認知症患者のための様々な「レクリエーション」のメニューが工夫されています。只、認知症患者のために「レクリエーション」を行う場合はいくつかの基本的なポイントを押さえる必要があります。

これらの基本的なポイントを押さえないと、認知症患者にとっては「レクリエーション」が逆効果になり苦痛になることもあるからです。

基本的5つポイント

①小グループ

能力が近い6人~8人の小グループに分けて「レクリエーション」を行うことです。認知症患者は理解力や運動能力の個人差が一般の高齢者よりも大きくなっているからです。

②時間の区切り

レクリエーションの基本的な集中力が維持される15分程度を1つの区切りにすることです。過去の経験則で15分以上継続して行った場合、「レクリエーション」が逆効果になることが報告されています。

③難易度

レクリエーションはシンプルな内容で難し過ぎず易し過ぎないことです。参加者がある程度の緊張感を持って参加することが大事です難し過ぎて理解できなくては意味がありません。

④親近感

同じ顔ぶれで顔馴染みの関係を作ることです。同じ顔ぶれで顔馴染みの関係を作ることで、患者相互の会話がはずみ「レクリエーション」の効果が高まります。

⑤思い出を連想される企画

懐かしい歌を歌う様な患者が歩んできた過去を大事にする企画です。つまり、患者が生きてきた時代や出身地や大切に思ってきたことを「レクリエーション」に取り入れることで、認知症の症状が改善されることが解かっているからです。

 

 

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認知症のレクリエーションの特徴と役割

認知症の方の症状は個人によって違いがありますが、その中でも共通的症状の1つが「孤立化」があり自己中心的になり、いつのまにかいなくなって、徘徊へと進んでいきます。そのような認知症特有な症状を改善するための役割が、介護する側により認知症患者へ「生活の楽しさを」遊びや喜びを通して理解してもらうことが重大な役割であり、認知症患者へ接する為の特徴でもあります。

認知症患者に必要なレクリエーションの

楽しみの共有

介護する側は認知症患者の方が何が一番楽しみか普段の生活の中からよく把握をしてその楽しみに対して施設の設備などで現実できるようなプログラムを作成することです。

認知症患者のためのレクリエーションの発掘

認知症患者のレクリエーションを行うとき患者の身体的、精神的な実態を十分に把握しておくことが必要です。 認知症患者は進行とともに体の機能や精神状態も低下してきます。そのような状況を介護する側は 十分に理解した上で認知症の患者を受け入れ、「楽しみ」をテーマにしたレクリエーションを体験することで自信や喜びといったものを取り戻すための大きな役割があります。

 

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認知症のレクリエーションの種類

ここではリクリエーションの持つ効果を身をもって体験したかたの事例を紹介いたします。

[事 例]

名前 Aさん(88歳) 要介護3
家族関係 長男53歳 飲食店経営する (同居する)

A子さんは息子さんと二人暮らしですが、息子さんは昼間は飲食店を経営するため、A子さんはほとんど一人で誰とも話す機会もなく、一人で過ごしています。そんな時ホームヘルパーを頼んで食事介助をしてもらっている時ヘルパーさんが食事内容や色々な世間話を交えて食事をすると今まで一人で食事をして、ほとんどを話することなどなかったA子さんが ヘルパーさんと話す事で今まで見られなかった姿を見ることになりました。A子さんと「話すことが一番の楽しみ」でそことから今までなかった食事も完食、更に自分も色んな話をするようになり「生活の向上」につながり、息子さんによると A子さんは普段一人で過ごす時間が長い生活だったので、「誰かと話すことが最良の薬」 と言っておられたそうです。

集団対応型レクリエーション

集団対応型の認知症「レクリエーション」は認知症「レクリエーション」のキーポイントを押さえながら短時間に楽しく行うことが重要で、基本的には15分程度を1つの単位と考えると良いでしょ
1.からだの体操(理解力や運動能力などの症状によって独自の体操を行う方が良い)
2..運動ゲーム(風船バレーやボーリング・ピンポンなどの簡単な運動)
3.あたまの体操(クイズ・パズル・トランプ・すごろく)
4.カラオケや合唱(懐かしの歌)
5.季節の行事(花見・運動会・花火・遠足など)
6.季節の行事(花見・運動会・花火・遠足など)
7.手芸や工芸(編み物・プラモデルなど)
8.園芸や動物の飼育(花壇の手入れや小動物の飼育など)

この事例でもお分かりの様に「生活の質の向上」を図るためのリクレーションは、認知症患者の毎日の生活を把握することで何が一番適切なレクレーションなのか楽しみ希望、期待等といろんな方法でレクリエーションを楽しませる方法はあると思います。

認知症患者といえども若い頃もあれば楽しかった時代もあります。それをよみがえらせてあげる事がこのリクレーションの大きな役割だと思います。中でももっとも大事にすべき点として
認知症患者が歩んできた道を知ることで、患者が長く住んでいた場所や過去の職業や趣味・大切にしていたことなどを参考にした「レクリエーション」を考えることです。

例えば、患者が歩んできた過去に関する「おしゃべり」をすることも、個別対応型の「レクリエーション」の1つなのです。また、患者が歩んできた過去に関する雑誌を一緒に見ることや、患者のアルバムを一緒に見ることも「レクリエーション」の1つと考えられています。

 

 

 

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認知症のレクリエーションの注意点

認知症のかたのリクレーションの注意点を振り替えためには、基本とも言えるQOL「生活の質」について再認識する必要があります。認知症患者にとってQOLとは新たな生活での、生きがいを見つけることも必要ですが、今まで過ごしてきた生活を安心して過ごせる事がQOLの考え方に沿った考え方ではないでしょか。

更に認知症患者によっては次のような考え方を持っている方も中におられます。
[生活の質] 病気や体の障害がはない時
[生活の質] 行動や動作が自力で生活を送ることができること
[人生の質] 社会の一員として役割を持って生きること
[生きがいの質] 満足感

レクリエーションの指導的注意点

認知症の患者をレクリエーションを 指導する時の注意点をいくつかお伝えします

ウォーミングアップ

突然動くことは、事故の元となります。

グループ

グループ・レクリエーションでは、メンバーの組み合わせは重要。経験や生活背景が違う人を一緒にしても、楽しめない場合があります。

遠慮

無理強いは禁物ですが、日本の高齢者は反射的に「結構です」と言うことが多いので、最低2度は声をかけてみたいものです。

役目

高齢者は「楽しいですよ」と言うよりも、「お願いします」と言われたほうが参加しやすいようです。気持ちの張りにもなるので、可能な人には何らかの仕事を引き受けてもらう工夫を。

切り上げ時

体力、集中力を考慮して、切り上げるタイミングを計る必要があります。

大人

あまりに子どもっぽいゲームなどは考えもの。認知症でも大人の意識は残っているので、同じ道具でもデザインなどに配慮します。

プライド

高齢者は、関心があっても自信のないことには手を出したがりません。レクリエーション指導者はそこを汲んで、有効な声かけを。
認知症の患者も、自分では満足する生活や人生を送りたいと思われています。
一人の人間として家庭的にも社会的にも自分の存在を見つけ出せることが何よりも重要だと思います。

 

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まとめ

これからますます認知症の患者となるべきした方が増えてくる介護業界ですが、それを受ける人材、業界の動きが急速な高齢社会に追いついていない状態にあります。
認知症患者に対しても今回説明しましたような、自分を取り戻すためのリクリエーションを実現できるか、これからが本当の介護者にとっても利用者にとっても本当の問題となってきます。

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