認知症は遺伝が何か関係あるの!?

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認知症とは、高齢者の方なら誰でもなりうるものです。

また、特徴として本人がその症状に気がつかないこともあります。認知症の初期症状が出た時に、一番気がついてあげられるのは周りにいる家族でしょう。その為にも、私たちは認知症というものをもっと深く知る必要があると思います。

今回は、原因が不明とも言われているこの認知症と遺伝の関係性についてご紹介したいと思います

 

認知症と遺伝とは

まず、認知症とはどのようなものなのでしょうか?この記事を読んでいる方もご存知の方は多いと思います。イメージしやすい状態としては、今日が何日かわからなくなる、家族の名前が言えなくなる、自分のことがわからなくなるなどではないでしょうか。そかし、その状態は大きく分類して二つに分けることができます。

⑴アルツハイマー型認知症

これは、原因として脳の萎縮によって起こるものだと言われています。症状として、記憶障害や見当識障害などが挙げられます。

⑵脳血管性認知症

これは、脳の血管に何らかの障害が起こることによって生じる認知症だと言われています。症状の特徴としては、まだら認知症とも呼ばれる、出来ることと出来ないことがはっきりとしているのが特徴です。
また、この二つを併発している混合型などがあげられます。
最初に、認知症とは原因不明とも言われているという話をさせていただきました。認知症は、脳の障害や脳の萎縮によって起こる障害です。もちろん、それは事実ではありますが、脳の萎縮が見られた状態でも、認知症にならない場合もあるのです。
その中で、自分の家族が認知症だから、自分も将来は認知症になってしまうのだろうかと、不安になる方も多いと思います。最近は様々な場所で、このような相談が増えつつあるそうです。では、具体的に認知症と遺伝の関連性はあるのでしょうか?

 

 

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認知症と遺伝の関係性

まず、家族だからといって必ずしも認知症が遺伝するという訳ではないと言われています。ただ、唯一遺伝性が疑われているのが、若年性アルツハイマーです。

⑴若年性アルツハイマーとは

では、この若年性アルツハイマーとはどのようなもの何でしょうか?
名前の通り、64歳以下の比較的若い年齢で発症してしまうものです。ちょっとした物忘れなどは私たちにもよくあることですが、それが毎日続くようなら注意が必要になります。また、他の病気の障害に隠れてしまいがちですので、診断が難しいと言われているのも特徴の一つです。一般的なアルツハイマー型認知症は女性の方が発病しやすいと言われているのに対し、この若年性アルツハイマーは男性の割合が大きいと言われています。

⑵症状

若年性アルツハイマーの症状として、記憶障害があげられます。例えば、今自分が何をしようとしていたのかわからなくなってしまうことや、忘れてはいけないような事柄を覚えていられなくなってしまったら注意が必要になります。その他、言葉が上手に出てこなくなる言語障害や、突然性格が豹変してしまうこともあります。注意すべき点として、今増加傾向にあるうつ病と症状が被ってしまい、なかなか診断がされないというケースが増えてきている点です。この若年性アルツハイマーも、一般的なアルツハイマー型認知症と同じく医療機関にてチェックすることができます。

⑶家族性アルツハイマー

この若年性アルツハイマーの原因として、遺伝性を疑われる場合があります。この場合の状態を、家族性アルツハイマーと言います。これは、アルツハイマーの原因の遺伝子変異をもつことが、発症の原因となりうると考えられるのです。

 

 

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認知症と遺伝 医療的には

予防や進行を遅らせる効果的な治療や薬剤は、今のところ存在しないと言われております。医学的に見て効果が感じられることが少ないのです。それは家族性アルツハイマーの原因が、明確でないことも理由にあげられます。原因のひとつは解明されていますが、全てがはっきりと突き止められている訳ではないのです。それは、一般的な認知症も同じことが言えます。

ただし、家族性アルツハイマーの進行は一般的なものより早いと言われています。進行を遅らせたり改善できる治療はありませんが、今は認知症の治療の手段も数年前に比べ増えています。その患者の方の状態に合わせて、適切なものを考えていく必要があります。今現在は、アルツハイマーと遺伝性を事前に100パーセント結びつけることは難しく、また若年性アルツハイマーの中でも遺伝性が疑われる確率は、1割も満たないそうです。

ただし、これから先の未来、医療が発達し研究が進められた先には、原因や治療法がはっきりしてくる確率も少なくはないでしょう。

 

注意点

まず、診断の時に信頼できる医療機関を探すことが大切になってくるでしょう。現在だと遺伝性のあるものだと診断されても、効果的な治療方法は難しい状態です。そのような環境下でも、いかに治療をサポートしてもらえるか、親身になって相談に乗ってもらえるかはとても大切になるのです。

自分の希望にあった医療機関を見つけましょう。また、もし家族が診断をされてしまったら、家族を支えるような環境を作ることも大切になります。間違った対処をしてしまうと、かえって刺激を与えてしまったり、進行を早めてしまうこともあります。物忘れが激しいようだったら、一緒に少なくなるような方法を考えましょう。家に閉じこもりがちならば、外に出かける計画を立てましょう。一番してはいけないことは、相手を否定してしまうこと、憤りをぶつけてしまうこと、そして一緒に治療の道へ進むことを諦めてしまうことです。

一番不安なのは、本人なのです。今は、認知症の家族との付き合い方、治療の見つけ方などの書籍などが多く販売されています。遺伝性を結びつける記事も、インターネット上では多く見つけることができます。しかし、必ずこれをすれば改善するという答えは、100パーセント存在しません。だからこそ、認知症の治療は私たちが家族と一緒に見つけていかなければならないものなのです。認知症の家族を持った方は、元気だった時のことを思い出し、途方にくれ、何をしていいのかわからなくなる方も多いそうです。しかし、認知症になったとしても、そこにいるのは本人です。そこに変わりはありません。

自分のことがわからないからと言って、別人になってしまった訳ではないのです。そのことを忘れてはいけません。
また、遺伝性について明確なものが少ないからこそ、少ない情報を鵜呑みにしてしまうのも注意が必要です。それを避ける為にも、信頼できる医師や専門家を見つけてください。

 

 

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まとめ

認知症とは、身近な障害であるにもかかわらず不明確なものが多いものです。

しかし、高齢者の認知症と〈老い〉は、何らかの関係性があると言われています。高齢になると、出来ることが少なくなり、出来ないことが多くなって行きます。この状況と、どう向き合うかが大切になってくるのではないでしょうか。予防することも、もちろん重要で大切なことです。しかし、それだけではなく、なってしまった後のことを考えるのも大切です。

病院での治療も必要なことですが認知症があったとしても、本人が自分らしい生活ができるようにサポートすること、変わらないコミュニケーションをとることが、本人を支える私たちに出来ることだと思います。

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