デイサービスの経営をするなら!?デイサービスの経営を大紹介!

admin-and-purchasing

厚生労働省の調べによると、2014年10月の時点でデイサービスの数は、全国で41,660件になりました。しかし、予防通所介護は新総合事業の方に移行され、通所介護は2%の報酬が少なくなりました。また、2016年4月より18人以下の小規模デイが地域密着型デイサービスに移行することになり、デイサービスの経営が今後の課題となっています。

 

デイサービスの経営とは

デイサービスが全国で4万を超えた現在、個々のデイサービスの競争が激化しています。経営しているデイサービスに何か特色をアピールしていくことが必要になってきます。通所介護の報酬が2%減になったため、デイサービスの経営をどのようにしたらいいかについてまとめています。福祉医療機構は2016年度の経営実態について、開設後1年以上経過している3,271施設について分析を行っています。調査は認知症対応型デイサービスセンターと一般型のデイサービスセンターに分けています。

一般型のデイサービスは86,9%、認知症対応型は13,1%のサンプルです。事業規模は一般型の場合、小規模型施設が16,7%、通常規模型施設が72,2%、大規模型Ⅰ型施設が7,2%、大規模型2型が3,9%です。2016年度の介護報酬改定によってサービス活動収益は前年度よりも減少していますが、サービス活動費用は人件費が上がったことでわずかに増加しています。そのため、サービス活動収益対サービス活動増減差額比率は対前年度1.7ポイント低下していて8.8%、赤字施設の割合は対前年度4.6ポイント上昇しており、29.2%となっています。ですから、デイサービスの経営が以前に比べて難しくなっています。

介護報酬の改定により、平成26年度、平成27年度の収益は減少していて、サービス活動増減比率も低下しています。デイサービスで中度以上の認知症の高齢者を受け入れると加算の対象となり、レスパイトケアの必要から延長加算が認められています。半面介護報酬の処遇改善が行われ賃金が上昇しています。そのため、平成27年度は利用率が増加していたにも関わらず、利用者一人1日当たりのサービス活動収益は166円減少し、サービス活動収益は100万円の減少となっています。

平成27年度の高齢者デイサービスセンターの経営状況の調査結果

区分一般型認知症対応型
年間定員数(人)30.812.5
年間実施日数(日 )311.8310.5
利用率(%)69.859.6
平均要介護度2.192.79
利用者一人1日当たりのサービス活動収益(円)9,34912,739
1施設当たりの従業者数(人)11.35.9
利用者10人当たりの従業者数(人)5.20
7.94
人件費率(%)64.768.2
経費率(%)23.119.2
従業者一人当たりのサービス活動収益(千円)5,6074,983
従業者一人当たりの人件費(千円)3,6293,398
赤字施設割合(%)31.734.3
サービス活動収益対サービス活動増減差額比率(%)8.28.2

出典元:福祉医療機構 Research Reportより

この表を見ると、利用者一人1日当たりのサービス活動収益は一般型で9,349円、認知症対応型で12,739円となっています。また、従業者一人当たりのサービス活動収益は一般型で5607,000円、認知症対応型で4983,000円です。従業者一人当たりの人件費が一般型で3629,000円、認知症対応型で3398,000円。サービス活動収益対サービス活動増減差額比率が一般型で8,7%、認知症対応型で8,2%という結果となっています。
黒字・赤字別に見た経営状況の別の調査結果では、赤字になった割合は一般型で31,7%となっていて平成26年度よりも4,6ポイント拡大しています。赤字になった施設では、従事者一人当たりの人件費は高く、人件費に見合ったサービス活動収益が得られていない施設に見られました。また規模が小さい施設の方が赤字経営になった率が高くなっています。
しかし、小規模型でも利用者が一定以上いる所で従事者の配置の仕方や人件費に見合った収益を確保しているところが黒字経営になっているようです。
デイサービスの経営状況の厳しい小規模型は、平成28年4月から定員18人以下の通所介護は地域密着型通所介護となったほか、要支援者の介護予防通所介護は2年間の経過措置を経た後に平成29年4月から介護予防・日常生活総合事業に移行されました。

平成30年には通所リハビリや通所介護、認知症通所介護などの居宅サービスについての議論がなされます。それは、それぞれのデイサービスの特徴や共通機能を明確にし、一体的で総合的な取り組みが出来るような評価体系や機能分担がなされるように検討がなされます。

 

 

img1

 

 

 

デイサービスの経営、開業の仕方

デイサービスの開業の流れ

デイサービスを開業して経営していくには様々な手順を踏まなくてはなりません。
まず、開業するにはつぎのような流れになります。

1,どのようなデイサービスを立ち上げるかの構想を練る

・開業する所に物件か土地を探す
・地域情報や宣伝の構想

2,物件を決め、建設するかあった施設を用いる

・事務所をどうするか決める
・設計をする

3、事業計画書の作成

・資金計画・経費計画・売り上げ計画・収支計画・利益計画等の事業計画を立てる

4、指定介護事業所の指定を受けるため、法人格を取得する

・法人には株式会社、合同会社、NPO法人、社会福祉法人があります。

5、スタッフの募集と建設工事を始める

・工事を着工する
・スタッフの募集を始める
・開始日が決まったら、それまでに既定の人数のスタッフを集める
開始にあたっての人員基準は次のようになっています。
デイサービスの人員基準 管理者(常勤専従)1名
生活相談員(常勤専従)1名以上
看護職員(看護師または准看護師)1名以上
介護職員利用者15名まで1名、15名以上5名増えるごとに1名必要。
(利用者1~15名は職員1名、16~20名は2名、21~25名は3名)
機能訓練相談員1人以上(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、准看護師、柔道整復師、あんまマッサージ指圧師)
※但し、利用者が10名以下の小規模デイの場合は、看護職員は介護職員と合わせて1名でよい

6,デイサービスの指定の申請をする

・都道府県または市町村に申請を出す
申請は建設工事や開設準備が出来ていて、人員を満たし設備基準や運営基準を満たしてから見なります。申請は社会保険労務士の資格を持ったものが行う。

7,開業する

・通所介護計画書・重要事項説明書の作成、就業規則の作成、社内規定・マニュアルを作成する
・パソコンに介護報酬請求ソフトを入れる
・書類の申請が終わった後、開業できます。

開業するための営業

デイサービスを開業するにあたって周りの人たちに知ってもらうことが必要です。開業するまえに各事業所のケアマネージャーにデイサービスが開業することを知ってもらい、利用者が施設を使ってもらえるように営業をし、利用者の確保が必要です。病院や役所などにちらしをおいて町の人にデイサービスが開業することを知ってもらうことも大事です。

開業するにあたって、何がデイサービスの特徴か他のデイサービスとの違いをアピールします。新たにデイサービスに行きたいと思っている利用者の利用を見込めます。現在、他のデイサービスを利用している人でも特色を知って、デイを変えてもらえるかもしれません。

 

 

img2

 

 

デイサービスの経営 運営ポイント

介護報酬が改定され、小規模デイサービスが地域密着型になったほか予防のデイサービスが総合事業に移行されたため、どのように経営していくかがこれからのデイサービスの運営にかかっています。デイサービスの今後の経営のポイントについてまとめています。

一人当たりの介護報酬単価を上げる

利用者一人当たりの単価が高いと売り上げもアップします。黒字になるためには、要介護度の高い利用者を獲得する方が利益率は高くなります。例えば、5時間以上7時間未満で1単位が10,72円の場合は要介護1の利用者なら1日5,874円ですが、要介護4の利用者なら9,078円、要介護5の利用者なら10,146円となっています。要介護の高い利用者の確保が黒字経営のかぎとなるでしょう。
しかし、要介護度の高い利用者には介護の高い技術を要する人が多いです。スタッフの技術力も求められ、医療面で人員が必要になっています。

加算を取る

新規の加算要件

1,中重度者ケア体制加算

・指定基準に規定する介護職員又は看護職員の数に加え、介護職員、看護職員を常勤換算方法で2以上確保していること
・前年度または算定日が属する月の前3か月間の利用者の総数のうち要介護3以上の占める割合が100分の30以上であること
・指定通所介護を行う時間帯を通じて、専ら当該指定通所介護の提供にあたる看護職員を1以上確保していること

2,認知症加算算定要件

・指定基準に規定する介護職員又は看護職員の数に加え、介護職員、看護職員を常勤換算方法で2以上確保していること
・前年度または算定日が属する月の前3か月間の利用者の総数のうち、認知症高齢者の日常生活自立度3以上を占める割合が100分の20以上であること
・指定通所介護を行う時間帯を通じて専ら当該通所介護の提供にあたる認知症介護指導者研修、認知症介護指導者研修、認知症介護指導者実践リーダー研修、認知症介護実践研修などを修了した者を1以上確保していること

この加算は特養と併設したデイでは通常規模型では、2015年のWAMの調べでは1の加算が24,6%、2の加算が13,8%とっている一方、小規模では1の加算が4,4%、2の加算が7,1%ととりにくいことが現状です。

3,加算の単位数

入浴介助加算・・・・・・1回につき50単位
個別機能訓練加算Ⅰ・・・1回につき46単位
個別機能訓練加算2・・・1回につき56単位
認知症加算・・・・・・・1回につき60単位
若年性利用者受け入れ加算・1回につき60単位
重中度ケア体制加算・・・1回につき60単位
栄養改善加算・・・・・・1回につき150単位
口腔機能向上加算・・・1回につき150単位

介護職員処遇改善加算Ⅰ・・・認定した単位数の1000分の40に相当する単位数
介護職員処遇改善加算Ⅱ・・・認定した単位数の1000分の22に相当する単位数
介護職員処遇改善加算Ⅲ・・・Ⅱにより算定した単位数の100分の90に相当する単位数
介護職員処遇改善加算Ⅳ・・・Ⅱにより算定した単位数の100分の80に相当する単位数

従事者の稼働率をあげる

利用者が比較的利用が少ない時間や曜日を上げて、利用者が少ない曜日にデイサービスに来てもらえるように空き状況を把握しておくことが大切です。空き状況をケアマネージャーに伝えることで、ケアマネージャーも把握しやすく、その曜日や時間をプランに組み込みやすくなります。

 

 

デイサービスの経営 注意点

利用者の確保

利用者が多ければ多いほど、デイサービスの経営は安定します。
起業するにあたって、利用者が集まらないことは一番のリスクです。新しいデイサービスだとまだ評判がわからないため、利用者の利用が少ないということがあります。オープニングの時は利用者の確保が最大のポイントです。
そのためには特色あるデイサービスづくりが大事です。例えば、温泉を売り物にしているデイサービスとか、個別入浴で新しいお湯に毎回かえているデイサービスとかリハビリに特化したデイサービスなど、特色を出すと利用者を集めやすいかもしれません。

人材の確保

利用者がいてもスタッフがいなくては運営できません。スタッフがあまり少ないとそのスタッフに負担がかかりすぎて、不満からやめてしまうことになりかねません。反対に最初のスタッフが多すぎて利用者が少ないと給料が払えなくなります。オープニングスタッフは少な目で利用者の動向を見て増やしていくことが普通です。
デイサービスは比較的人材が集まりやすいのですが、より質の高い人材確保が今後のデイサービスのカギを握っています。

 

 

dd7822761386ccb7fb0612bebc2735d5

 

 

まとめ

介護報酬の改定やデイサービスの増加により、デイサービスの経営・運営は厳しくなってきました。他のデイサービスと同じことをしていては利用者の確保が難しくなるかもしれません。

安定した経営には利用者を増やし、加算や要介護度で単位数をあげて一人当たりの介護報酬単価を上げる工夫がデイサービスをうまく存続するかなめとなるでしょう。

qna