高齢者のシェアハウスが増えている!?高齢者のシェアハウスを大紹介!

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シェアハウスとは、入居者が自室で生活しつつ、リビングなどの共有空間でコミュニケーションがとれる住まい形式のことです。若者のシェアハウスはよく聞きますが、最近では高齢者の住まいとしても注目を集めています。

高齢者のシェアハウスにはどんな特徴があるのでしょうか。今回はこちらを見ていきましょう。

 

高齢者のシェアハウスとは

シェアハウスとルームシェアは何が違うのでしょうか。ルームシェアは部屋を分けることになり、契約は個人対個人の間になります。こちらは個人間での信頼関係で成り立っています。また家賃の考え方も違います。例えば人の友達同士で家賃10万円の部屋をルームシェアするとして、家賃は単純計算で人万円です。

しかし、何らかの理由で人が抜ければとたんに家賃負担が大きくなってしまいます。その場合は残った人が新たにルームメイトを募るか、最悪は退去し、別の安い部屋を探すなど、対策を考えなければいけません。このようにルームシェアの場合は、自己都合ではない理由で生活が立ち行かなくなることがあります。

それに比べシェアハウスは運営・管理する事業者と住む人との間の直接契約です。契約内容をきちんと理解していれば、のちのち金銭的な心配をする必要はありません。人数で費用を割るのではなく、賃貸物件同様に契約するからです。ルームシェアのように、誰かが出て行くから家賃が高くなることはありません。

このようなシェアハウスですが、最近は高齢者用の建物が増えています。介護保険ができてからは自宅か介護施設かという二者択一の選択肢しかありませんでした。シェアハウスは自宅でもない、かといって施設でもないという中間的な位置をしめる位置にあると言えます。

 

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高齢者のシェアハウスの機能と役割

高齢者のシェアハウスは一人暮らしの高齢者、もしくは夫婦二人暮らしの高齢者の需要に答えるかたちで出てきました。K市にあるシェアハウスは、空き家をリフォームしたシニア女性向けのものです。訪問介護サービスや介護タクシー事業をおこなっている会社が運営しています。

「元気な高齢者でも収入が少ないと、受け入れてくれる場所が少ない。ひとり暮らしで生活に不安を抱える人たちや、制度や施設をあてにせず、力を合わせて共同生活ができる住まいを目指しました」と答えるのは運営会社の社長さんです。

空き家を利用したのは、国民年金の月6万7万円の収入で生活する人を念頭に置き、家賃を抑えるため。築25年5LDKの2階建てに階段昇降機を取りつけ、トイレと浴室はバリアフリーに改築しました。

定員は5名で家賃は3万円プラス電気代のみです。階にある畳の部屋がそれぞれの居室で介護用ベッド、冷蔵庫などを備えています。階のキッチンやリビング、トイレ、浴室は共用です。

介護や病院への送迎が必要となった場合には、介護保険で同社のサービスを利用することになります。
現在の入居者は2名で、そのうちの人Sさんは15年以上前に夫を亡くし、市内の借家でひとり暮らしをしていました。子供はいません。頼れる身内は県外に住んでおり、最近は交流もなくなっていました。そんな折、病気で倒れ、昨年シェアハウスの話を聞いて引っ越してきました。

Sさんは自分の年金だけでやりくりでき、金融機関や病院も徒歩圏内にあるシェアハウスが気に入っている様子です。近くにスーパーがあるので食事も自分で作っています。
「まわりにインフラがととのっているので、快適です。共同生活ですが配慮を保てば、違和感も抵抗もとくにありません」とSさんは話します。

もう1人の入居女性Hさんは、脳卒中の後遺症で右半身に軽度のマヒがあります。デイサービスを利用しながら、ヘルパーも利用して生活しています。認知症はなく、ケアマネージャーと相談しながら自分の生活設計をしています。

このように人生の晩年の過ごし方をみずから選択したい、という高齢者の希望に答える形がシェアハウスと言えるでしょう。

 

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高齢者のシェアハウスの入居条件 例

シェアハウスは介護保険制度に依存しない賃貸住居です。入居条件としては一般の賃貸住居とかわりありません。ただ賃貸費用などは千差万別です。

ただ高齢者用ということで、若い人のシェアハウスとは少し条件の違いがあるようです。

A市にあるシェアハウスの例です。運営責任者によれば「入居者の平均年齢は78.7歳。最高は88歳。入居面談では、自分の考えをしっかり言える人かどうかを見ます」とのこと。高齢でも他人をあてにしたり依存しがちな人は共同生活に支障をきたすという考え方です。

また「入居時の一時金が380万円、生活費が12万円/月かかりますが、これを子どもに出してもらうような人はダメです」。自分ですべて始末できる人でないと入居できないとのことです。続けて「お世話をして欲しいタイプの人は、老人ホームの方が良い」とも。

ただ要介護になったときはどうなるのかという問題があります。「要介護になったらケアマネージャーを中心にチームを組み、在宅生活が続けられるよう対応します」。認知症の場合はというと、「ケースバイケースで、シェアハウスはあくまでも集団生活。他の入居者に迷惑を欠けるような言動があれば退去になります」とのこと。

すべてのシェアハウスが上のような条件を課しているわけではありませんが、「自分のことは自分で決める」、「集団生活に支障がでれば退去」という原則は変わらないようです。

 

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高齢者のシェアハウスの注意点

こうした高齢者向けシェアハウスの現状について、高齢者住宅仲介センターの満田氏は次のように話しています。
「シニア向けシェアハウスの利点は、①低価格。②入居仲間と趣味を一緒に楽しめる。③気の合う人と生活できれば充足感ありの3点。ニーズはありますが、まだ数が少ない。運営者側から見ると、介護収入を得るためには健康な人より要介護の人を対象とするほうが有益なのです。また、健康なシニア向けの住まいは入居までに時間がかかり、空き室のリスクを負いやすい。そうした理由から採算を取りづらく、なかなか数が増えません」

入居時の心得として、日本シェアハウス協会の代表理事・山本氏は、高齢者がシェアハウスを選ぶ際に次のことに注意してほしいと話しています。
介護が必要になっても住み続けられるか体験入居ができるかなどハウスの方針を確認してほしい」。また、「共同生活のルールを守ること。そして、特に若者と共に入居する場合は、過去の自慢話をしないこと」。

高齢者のシェアハウスに入居している人は、自分が要介護状態になった場合にどうなるのかが懸念されると思います。要介護になった場合を想定した対応を考えておく必要がありそうです。

 

 

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まとめ

現在は自宅と介護施設の中間としてサービス付き高齢者住宅があります。こちらもそれぞれに個室があり、リビング、食道は共用という点は同じです。それでもシェアハウスを選択する人はどこが違うのでしょうか。

それはやはり自分の生活は自分で選択し、作っていこうとする気概のような気がします。団塊の世代がそろそろ本格的な高齢者の仲間入りをはたします。

そう考えるとこのようなシェアハウスがもっと増えていきそうな予感がしますね。

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