ヘルパー資格を将来のために取りたい!ヘルパーの資格を大解剖!

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平成12年に介護保険制度が実施されてから、「介護」が一般にも広く知られるようになりホームヘルパー訪問介護員という言葉も広がっていきました。ヘルパー資格は比較的簡単に取得できることもあり取得者も急増しました。

取得の理由は「介護の仕事をしたい」、「親の介護の勉強のため」などがあります。今回はヘルパー資格についてご紹介したいと思います。

ヘルパーの資格とは

訪問介護員(ホームヘルパー)は昭和30年台に地方自治体が自主事業として行っていた「家庭奉仕員」が雛形となっています。昭和38年に老人福祉法に家庭奉仕員を「老人の日常生活上の世話を行う者」と定義しましたが、利用には所得制限があったり、独居老人に限られたりという限定的なものでした。
現在のようなホームヘルパー制度になったのは平成12年の介護保険法施行からです。ホームヘルパーは要介護認定を受けた人の自宅を訪問し、食事、排せつ、入浴などの身体介助や買い物、掃除、洗濯などの生活援助を通じ、利用者の生活を支えるサービスを提供する仕事に就く者を指します。
介護保険で訪問介護に従事されている方は、介護福祉士の資格保有者や定められた必要な研修を修了した専門職です。 介護職として何らかの資格を取得している人は380万にのぼり、訪問介護員として従事しているのは40万人以上になります。
ヘルパーは一般に訪問介護員をさす言葉として広く認識されています。そのきっかけとなったのがホームヘルパー制度で習得課程により1〜3級まで存在しました。しかし現在はこのホームヘルパー制度は廃止され、代わりに新しい資格制度に変わっています。

 

 

 

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ヘルパーの資格の種類

現在、ヘルパーとして働くための資格には以下があります。

ヘルパー資格

1,介護職員初任者研修修了
2,実務者研修修了
3,介護福祉士国家資格
4,訪問介護員ホームヘルパー養成研修1級課程・2級課程・3級課程修了H25.3で研修終了
5,介護職員基礎研修修了H25.3で研修終了

このうちは5はすでに終了しています。5の資格をすでに取得している方は継続して働くことには支障ありません。しかしこれから取得を目指す方は1〜3のいずれかとなります。

資格取得の難易度はがもっとも優しく、1~3の順に難しくなります。平成25年から国は介護職員の専門性を高めることを目的に、1〜3へのキャリアップを想定した資格制度としました。

1の介護職員初任者研修修了は旧ホームヘルパー2級に相当する資格です。現在はこれがヘルパー資格の入り口という位置づけです。かつてのホームヘルパー資格は訪問介護在宅介護を想定していましたが、現在は在宅介護も施設介護も視野にいれた研修内容という位置づけになりました。

介護についての最低限の知識と技術、介護を行う際の考え方を身につけ基本的な介護業務が実践できるようになることを目的とし、受講するための特別な資格や条件はとくにありません。カリキュラムは講義にくわえ演習が重視されます。基本的な研修期間は130時間です。都道府県から委託を受けた民間会社が開催している教室がありますので、そこで受講します。

2の実務者研修も平成25年から始まった研修です。こちらは旧ヘルパー1級に相当します。初任者研修にくらべ養成期間が半年程度と長くなっています。研修内容としてはほぼ変わりありませんが、習得期間が長く設定されているのでより介護の知識・技術を身につけることができます。そのため、実務者研修を終了すれば訪問介護事業所のサービス担当責任者必置を名乗ることができます。

3の介護福祉士資格は「社会福祉士及び介護福祉士法昭和62年」に定められた国家資格です。介護福祉士は、介護福祉士の名称を用いて専門的知識及び技術をもって、身体上又は精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護喀痰吸引その他のその者が日常生活を営むのに必要な行為であって、医師の指示の下に行なわれるものを行ない、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行なうことを業とする者法第2条です。

ヘルパーの資格としては最上位に位置します。

 

 

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ヘルパーの資格の取り方

資格取得のためにはいくつかの方法があります。もっともスタンダードな方法としては、各都道府県の指定を受けた事業者が実施する「介護職員初任者研修」もしくは、「実務者研修」を受講する方法があります。

初任者研修は以下の130時間の課程で構成されています。

 

初任者研修カリキュラム構成

・職務の理解・・・6時間
・介護における尊厳の保持・自立支援・・・9時間
・介護の基本・・・6時間
・介護・福祉サービスの理解と医療との連携・・・9時間
・介護コミュニケーション技術・・・6時間
・老化の理解・・・6時間
・認知症の理解・・・3時間
・障害の理解・・・3時間
・こころとからだのしくみと生活支援技術・・・75時間
・振り返り・・・4時間

実務者研修も受講することはできますがやや難易度が高くなります。また上記の初任者研修を修了していれば実務者研修の一部が免除になり、料金と修得期間が短縮されます。

もう一つの方法として、介護福祉士資格を取得する方法もあります。この場合は専門学校、短期大学、年制大学の養成機関を卒業するか最低養成期間は年、介護現場で介護職としての実務経験が年以上あれば筆記試験を受けることができます。

平成28年度の「介護福祉士国家試験」からは受験資格として、実務経験3年以上に加え「実務者研修」の修了が必須となりました。このため、実務者研修はかならず受けることとなりました。

 

ヘルパーの資格の注意点

国は介護の資格を初任者研修、実務者研修、介護福祉士の順に取得させ、キャリアップを図ることを想定しています。ヘルパーの最終的な資格を介護福祉士とするならこの順番に取得するのがいいでしょう。しかし、取得するためにはお金も時間もかかります。

ヘルパーとして働く人は女性に多く、なかでも主婦業のかたわら働く必要がある兼業主婦に需要があります。研修を受ける時はかなり長い時間を拘束されますので、時間に余裕がある人でないと難しい面があります。最終的にどこまでの資格を取得するかを考えた上で最初にどの研修を受けるかを決めたほうがよいかもしれません。

またホームヘルパーは、心身になんらかの障害を負っている高齢者宅に訪問し基本的に一対一で生活上の支援を行う専門職です。高い職業倫理と深い介護知識、緊急時に対応できる臨機応変さが求められます。とても重要な仕事だという認識が必要です。

 

 

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まとめ

介護施設で働く場合は必ずしも資格は必要ではありませんが、訪問介護で働くには上記のいずれかの資格が必要です。登録制の訪問介護の仕事は、空いた時間に働くことができるため、ダブルワークや子育てと両立しやすく女性の間で人気のある仕事です。また誰にでも介護の問題がまっている現代、ヘルパーの経験が大いに役立つでしょう。取得しておいて損はない資格です。

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