デイサービスセンターをうまく活用する!

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介護保険サービスでもっとも利用されているのがホームヘルプサービスとデイサービスです。中でもデイサービスは介護サービスのなかで一番多様性に富みます。在宅生活を継続するためには必須のサービスですが、その中身はあまり知られていません。

今回はデイサービスをうまく活用するための基礎知識をご紹介します。

 

デイサービスセンターとは

デイサービス正式名称は「通所介護」で要介護認定を受けた人が日帰りで通い利用するところです。食事や入浴などの提供を受けられるほか、生活機能訓練や口腔機能訓練が受けられる場合もあります。自宅とデイサービスの間で送迎が行われており車椅子の人でも利用できます。もちろん認知症があっても利用可能です。

利用できるのは「要介護」「要支援」の認定を受けたサービス利用者です。また平成29年からは基本チェックリストにより総合事業の「サービス事業対象者」と認められた人も加えられました。

サービス事業対象者とは、12の基本チェックリストの簡易アンケートで対象者になった人のことです。いくつかの項目に該当すると要介護支援状態ではないが生活機能の低下がみられ要支援状態となるおそれがある高齢者とみなされます。訪問介護と通所介護のだけの利用ならば要介護認定を受けなくてもすむようになりました。

デイサービスは介護保険サービスのなかでもっとも事業所数が多く、平成25年度の統計で4万1660カ所。これはまだ増加しています。次に多いのが訪問介護事業所の3万3911カ所です。利用者全体の約3分の1がデイサービスを利用しています。またその費用は1.4兆円と介護保険財政全体の15.6を占めています。デイサービスは開設のハードルが低く、とくに小規模事業所の増加が顕著という特徴があります。

最近は小規模デイサービスが増えたため、直近の介護報酬改定では小規模デイサービスの報酬の引き下げが行われています。そのため生き残り競争が激しくなっているようです。

 

 

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デイサービスセンターの種類

デイサービスには、法的には利用定員によって種類が決められています。また利用目的によってもさまざまな種類があります。

利用定員による種類

・大規模型・・・1日の定員が2030名程度。利用者の月平均人数が750名以上900名。
・通常型・・・1日の定員が1530名程度。利用者の月平均人数が300名以上750名。
・地域密着型・・・1日の定員が18名以下。
・認知症対応型・・・1日の定員が12名以下。
このうち認知症対応型は認知症と診断された人のみが利用できます。

利用目的による種類

・短時間リハビリ型・・・3時間程度で機能訓練に特化したデイサービス。食事、入浴サービスを提供しないところもある。
・中時間リハビリ型・・・従来型と同じか少し短い利用時間で食事、入浴のサービスを提供。レクは提供せず機能訓練が主。
・従来型デイ・・・一日滞在し、食事、入浴、機能訓練、レクの提供があるフルサービスのデイ。

上記はおおまかな類型です。利用定員、利用時間、提供されるサービスの違いのほか、利用している他の要介護者や働いている介護職員などの集合でデイの雰囲気が変わります。
じっさいに利用してみないとわからない部分も多くありますがデイは変更可能なサービスです。また要介護の場合は一箇所だけではなく、複数箇所を同時に利用することも出来ます。

 

 

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デイサービスセンターの役割

デイサービスには大きくつの役割があります。つまり本人の昼間の居場所作りと家族のレスパイトケアです。

利用者の居場所作り

高齢になると社会的活動が減り、また身体も弱くなると自宅からだんだん出る機会が減ります。そのため自宅に引き込もりになり心身機能が低下しさらに社会的活動の機会が減るというスパイラルにおちいりやすくなるのです。
一度引きこもると再度外の世界に出ていくのがおっくになります。また刺激が少なくなるので認知症の発症率もあがりやすくなります。その状況を改善するための手段としてデイサービスがあります。また家族と同居している場合は昼間の家族のレスパイトケアという側面も持っています。

家族のレスパイトケア

丸一日つきっきりの介護は介護者が心身を病む原因になり、はては虐待をおこすこともあります。とくに認知症介護は目が離せないので疲労が極端にすすみます。また家族は介護だけをしていればいいだけでなく、家事や仕事をこなす時間も必要になります。
そのため日中だけでも要介護者と離れる時間をつくり、気分転換をはかり自由な時間を確保する必要があります。在宅介護を続けるためには必要な時間です。その時間をつくるのがデイサービスの重要な役割となっています。

また、他には入浴機会の確保があげられます。高齢者の事故でこわいのは浴室での転倒です。とくに一人暮らしの場合に浴槽内でころぶと自力ではいだせず溺死する事故がおおく起こっています。
そのため自宅での入浴は見送り、デイサービスで入浴するニーズがあります。
また独居の認知症者の日中の見守りについてのニーズも高いです。一食だけでも栄養バランスが取れた食事を提供することや、服薬をデイに頼っているケースは多々あります。

 

デイサービスセンターの注意点

デイサービスは利用時間、提供サービスが事業所ごとにまったく違います。そのため自分にあったデイを選ぶことが大事です。人が多い雰囲気が好きな人もいれば、少人数で顔見知りの深い関係のほうが安心できる人もいます。あまりかまってほしくない人もいるでしょう。

デイによって雰囲気がまったく異なりますので、できれば何箇所か体験してからきめたほうがいいでしょう。利用の目的をできるだけケアマネージャーに伝えることも重要です。

いざ利用しはじめても利用者の入れ替わりもあり人によっては、施設の雰囲気が合わなくなるということもあります。するとストレスを感じてしまいデイそのものにいかなくなることもあります。どんな様子か、デイの感想はどうかなどをときどき確認しておく必要があります。
ケアマネージャーもそういったことを確認しますが、本音をいわない人もいます。やはり家族が確認したほうがいいかもしれません。また、どうしても家族の都合が優先されてしまい、自分の意思ではなく通わされている場合にもストレスを感じてしまうケースは少なくありません。そういった場合は現実的な妥協案を介護関係者と相談しながら決めていってください。
また、多く通う場合はそれだけ費用がかかります。基本的には利用する回数に比例して費用も高くなります。デイごとに付加サービスが違い、そのため料金も異なります。昼食代にも幅がありあまり所得が多くない人には負担になるかもしれません。デイの食費の減免制度はありません。

 

 

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まとめ

使い方によっては大きなメリットが期待できるデいサービス。家族の負担軽減や高齢者本人の生活支援にもなるデイサービスは両者ともに有益な非常に重要なサービスです。しかし、利用目的を明確にしないとデメリットにもなります。

一番は利用者本人が通っていて楽しいと思えるデイを選択することが大事なのではないでしょうか。

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