認知症の初期症状を知って備える!

Adult Daughter Talking To Depressed Senior Father

認知症とは、高齢者の方が誰でもなりうるものです。今はテレビや書籍などでも認知症予防の食事やトレーニングが紹介されています。認知症は普段の生活のあり方で進行を遅らせることができますし改善もできることがあるのです。また、初期症状が出始めた時にどのようにしてフォローを入れるかということも大切になってきます。

今回は、認知症の初期症状に焦点を当てご紹介させていただきます。

 

認知症の初期症状とは

まず、認知症とはどのような状態のことを指すのでしょうか。昔は痴呆症などと呼ばれていたものを2004年に厚生労働省が認知症へと指導させたものです。一般的には日常生活において知能低下が見られる状態のことを指します。では、この認知症の初期症状とはどのようなものがあるのでしょうか。少しでも高齢者の方の行動に異変を感じたら疑うことも大切ですが、今回は初期症状で代表的なものをいくつかご紹介します。

⑴ 物忘れが激しい

これは認知症に限ったことではありませんが、あまりにも頻繁に見られるようだったら注意が必要です。

⑵ 反応が薄い

声をかけても反応が見られなかったり、また食欲がなくなったりすることも
初期症状の場合があります。

⑶ 多動になる

落ち着かない状態で辺りをウロウロしていたり、意味のない徘徊をし始めることもあります。

⑷ 情緒不安定になる

怒りっぽくなってしまったり、興奮状態になってしまうことがあります。また、被害妄想に陥ることもあるので注意が必要です。

⑸ 何度も同じ話をする

これも物忘れと同じく、認知症に限った話ではありませんが度合いによりま
す。その為、高齢者の方と普段からコミュニケーションを取ることが大切にな
ります。

⑹ 失禁、異食など

失禁は体の状態にもよりますが、体に何の障がいもみられないのであれば注意が必要になります。また、トイレの場所がわからなくなってしまうこともあります。その他、異食などの異常行動などが症状として出ることもあります。
(認知症の初期症状の種類)

上記で初期症状についてお話しましたが、認知症はいくつかの種類に分けることができます。その種類によっても症状は変わってきます。

 アルツハイマー型

原因が不明とも言われているアルツハイマー型認知症です。認知症の役半分はこのアルツハイマー型だと言われております。特徴は、物忘れが激しくなる記憶障害に始まることです。しかし、感情が乏しくなることは少なく、情緒不安定になってしまったり、興奮状態になってしまうこともあります。

脳血管性認知症

脳の動脈硬化によって脳組織が破壊されることが原因だと言われるこの脳血管性認知症は、主に脳出血や脳梗塞が原因で起こるものです。症状として、感情の起伏が激しくなり精神が不安定になることがあります。また、記憶力の低下もありますが、日によって症状が改善されていることがあったりと、まだら認知症と呼ばれる症状が見られることも特徴の一つになります。

ピック病

進行性限局性脳萎縮と呼ばれるもので、40代50代で発症することが多いので、高齢者の認知症とは少し異なります。初期の方では自覚もある場合もあります。脳の前頭葉が萎縮し起こる病気で、異常な行動に出ることもあります。
(レビー小体型認知症)
レビー小体というたんぱく質により、神経細胞が侵されてしまうことによって起きる認知症です。幻覚が見えてしまったり、手足が震えるパーキンソン症状が発症することもあります。

 

 

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認知症の初期症状のポイント

これらの症状が出始めても、生活習慣や対応の方法で進行を防ぐこともできます。

⑴ 日常生活を見直す

認知症による問題行動も、自身の生活習慣や生活環境が原因の場合もあります。例えば、誰かの目があれば問題行動を防ぐことができる場合もありますし、高齢者の方と毎日コミュニケーションを取るだけでも、進行を遅らせることができる場合があります。また、持病や発熱、身体的障がいはないでしょうか?それらが原因となる場合もあるので、毎日の生活で異変は見当たらないか注意する必要があります。

⑵ 関係や役割を作る

特に介護が必要になってしまった高齢者の方は、自分が何もできなくなってしまったと落胆される方もいます。そして、自分はもう社会に必要とされないのではないかと思い、どんどん認知症が進行してしまうのです。特に仕事を頑張ってきた方であれば、なおさらです。社会の役に立っている、誰かと関係を築いているのだと自覚してもらうことが大切になってきます。

⑶ 脳を使う

今は、脳トレと呼ばれる脳を鍛える為の問題やクイズが沢山あります。高齢者向けのものもあるので、それをやることを習慣づけることも効果があります。また、文章を書いたり、本を読んだりすることも効果的です。

⑷ 運動をする

高齢者になるとどうしても運動不足に陥りやすいので、簡単な運動を取り入れることも認知症に効果があります。
また、これらに総じて言えることは、毎日何かをしようとする目的を作ることが大切だと言えるでしょう。

 

 

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認知症の初期症状の診断

自分や家族が認知症の疑いがある時に、確認できる方法がいくつかあります。
まず、有名なものとして1974年に長谷川和夫氏によって開発された、長谷川式認知症スケールというものがあります。これは、認知症かどうかを判断できる診断テストとなっており、自身の歳や住んでいる場所などを質問されます。全部で30点満点で、20点を下回る場合は認知症の可能性が考えられます。その他にも、ネットや書籍で簡易的に認知症かどうかを判断できるものがあります。
また、医師に判断してもらう場合は脳の状態を確認する為にCTなどの検査が必要だったり、病気の有無を確認する為に血液検査を行う場合もあります。病院によっては、物忘れ外来(認知症外来)などがある場所もありますので自身の住んでいる地域で確認してみると良いでしょう。

 

認知症の初期症状の注意点

認知症の初期症状が現れた時に、周りの人が注意しなくてはいけないことがいくつかあります。まず、高齢者の方が誤った行動や言動を言ってしまったり、何度も同じことを言う場面に遭遇した時に、大きく怒ったり批難してしまってはいけません。認知症に好きでなっている方は一人もいません。認知症という自覚がある方も、少ないと思います。突然怒られたり批難されたら、高齢者の方はどう思うでしょうか?周囲の人がほんのすこし気がつくのが遅れたことにより、認知症が大きく進行してしまうこともあります。毎日の様子を見守ることも大切です。また、相手が認知症だからと、本人の意思と反することをしてはいけません。認知症とは、本人の意思や好み、考えなどが消え去ってしまうことではないのです。介護のひとつひとつでも、本人に確認を取ることを大切にしましょう。そして、初期症状が出ている状態だからこそ、本人がどうしたいのか、何を求めているかを引き出せるようにする必要があります。

 

 

 

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まとめ

認知症は、普段の生活ひとつで予防できるものです。もちろん、認知症にならないようにすることも大切ですが、なった後に周りの人たちがどんな援助ができるのかが一番重要になってくるのではないでしょうか。その為にも、認知症について学び、広め、声をかけていくことが大切です。誰でもなり得るからこそ、正しい知識を身につけておく必要があると思います。

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