レスパイトケアで介護は変わる!?

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皆さんは「レスパイトケア」という言葉は聞いたことありますか、現在在宅で介護サービスを受けている要介護者本人も、そのご家族も含め、更に今後介護が必要となる方はこの「レスパイトケア」をよく理解しないと今後介護サービスが受けれなくなるかもしれませんよ!!詳しく説明しますので、ご自身のことだと思い読んでください。

レスパイトケアとは

介護職の介護現場での現状

レスパイトケアを説明する前に、介護職(介護ヘルパー、訪問看護等)の現状を理解することが大切です。現在日本国内の介護職を取り巻く環境は決して楽観視できる状態ではありません。

国連の推計では,2050年における日本の高齢化率は39.6%であり,世界一の長寿国になるとされています。また,WHOは2012年4月に,2050 年には認知症者が世界で1億人以上になると発表しました。

日本国内において、介護職の労働環境は以下のように悪い状況になっていると言えます。

介護職の現場環境

  1. 介護職の社会的立場や労働条件に対する対価の評価が低い。
  2. 介護職の労働条件を改善する法整備などの国や行政などの対応が遅い。
  3. 介護職の待遇の条件の見直し、改善が万全ではないため人員不足に陥っている。
  4.  増加してくる要介護者に対し、介護職の人員が不足していることで十分なサービスが提供できていない。

このような介護職を取り巻く環境を理解した上で、内閣府や大手調査会社による介護職への課題意識に関するアンケート結果をみていきましょう。

介護職の実情を十分に理解することで「レスパイトケア」の理解もさらに深めることができます。

介護職の介護現場での問題点

[アンケート対象者433人介護職](内閣府広報)

1.将来自分が介護を要した時に誰に観てもらいたいか?
「家族だけ」         12.1%
「家族を中心に外部も含め」 41.8%
「家族とヘルパー」     31.5%
「ヘルパーだけ」      6.5%

2 「家族だけ」答えたかたへ何故か?
「他人の世話になりたくない」51.1%
「家に入ってきてほしくない」44.3%
「家族だけでできる」    36.3%

3 .介護を必要になったときに具体的に誰にみてほしいか?

4.ヘルパーなど外部に頼みたい理由は?
「配偶者」60.7%     家族の肉体的負担を減らす減らすために頼みたい 71.9%
「息子」  7.2%      介護は肉体的な精神面での苦労減らすために頼みたい61%
「嫁」   17.3%
「姪」   0.2%

5.家族が介護を受けたい時どこで一番受けさせてあげたいか?
可能な限り自宅       57.7%
特養を利用したい      23.9%
有料老人ホーム         5.0%

6.一般論的に子供が親を介護するべきかどう思いますか?
子供が親の面倒を見るのは当たり前 48.6%
必ずしも親見る必要ない 31.2%

7.介護者の体調について?
体の健康の悪さを感じている   58.2%
体が疲れやすい          50.1%
睡眠不足が眠れないことがある  36.6%
肩こりや首がこる        35.2%
イライラして落ち着かない    78.5%
介護の生活について不安がある  56.3%

色々な調査によると家族による介護は「不安を感じる」「やや不安を感じる」それで80%以上の人が不安を感じている人がいます。その理由としては男性の場合は費用面での心配が69.2%となっています。

女性の場合は精神面での心配が75.6% という数字が出ています。家族が家族で介護が必要になった時介護と仕事を両立できると答えた人は何とわずか7.5%です。

今回の調査で、見えてきたものは介護が必要になった時に、自分の自宅で家族に大半は依存したいと思っている人がかなり比率として高いことがわかります。

そこで問題となるのが家族が介護する場合の条件、保証、待遇等の欧米のように「介護職支援法」という要介護者と同等な社会福祉保障制度が確立していません。

今回は介護職支援法の一つで介護者の安定と安心した、職場環境で働いてもらうため制度として勧められている「レスパイトケア」についてご説明をさせていただきます。日本国内ではこのケアバイト自体が 十分に浸透していないのが現状です。

それだけで家族による介護は過酷な状態になっていることに、理解していたきましたでしょうか。 それと同時に介護職の現場の状況を少しでも理解していただければ次のレスパイトケアがなぜ必要かということ 分かって頂けると思います。

 

 

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レスパイトケアとは

レスパイトケアの定義

レスパイトケアとは、「休息」「息抜き」「小休止」という意味です。 レスパイトケアとは、在宅介護の要介護状態の方(利用者)が、福祉サービスなどを利用している間に介護をしている家族などが一時的に介護から解放され休息をとれるようにする支援のことです。

しかし、現実は先のアンケート調査にもありますように人員不足や介護職の高齢化などで自分の休日はおろか急な用事等で代理の介護職の手配などができず、一人の介護職への負担が高くなっていることがアンケートの結果から判断できます。このままの状態を続けていけば政府が2050年を目処に実現を目指す、「地域密着ケアシステム」も実行部隊となる介護職の減少で机上の論議になりかねません。

行政はもっと介護職と要介護者の待遇やシステムの面で同等な位置付けを行ってレスパイトケアを含む介護職に「介護が将来的に不安材料」となるような社会福祉は避けなければなりません。

 

 

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レスパイトケアのポイント

レスパイトケアは実は非常に簡単な事です。雇用する事業所がいかに介護職に対して本気で取り組み、速やかな実行力があるかがポイントになります。

そのいい例が社会福祉の先進国のイギリスやフィンランドの介護者支援法への国の取り組む姿勢です。

海外におけるレスバイトケアの実情

イギリスは1999年の介護者への国家戦略として「誰でも介護が必要となる立場になりうる,それはイギリスの社会組織の本質的な部分を構成している」

介護者を支援することは,介護されている人々を支援するもっとも有効な方式である。とすでに20年前に国家戦略として介護者に対す支援法の基盤が出来ておりました。

イギリスはもともと介護に対する考え方は古くからあり、介護者に対して、1976年には介護者のための福祉手当が制度化された。1982年には雇用機会均等委員会が障がい者に加え高齢の要介護者とその家族を加え,在宅介護という表現を用いた新しい視角からの調査研究が行われ,介護者へのサービスとして就業条件,所得保障の3分野に及ぶ体系的な勧告が行われました。

現行の介護者支援サービスの概要は介護者への所得補償,介護者自身へのサービス,要介護者へのサービスに分類されます。

いずれも,介護者の法的権利である介護者ニーズをもとに具体化されます。

介護者支援サービス

①所得補償(介護者手当)

週50ポンド,16歳以上,介護時間が週35時間以上,週95ポンド以上稼いでいない等が条件である。

②介護者自身へのサービス

介護者の休息(ブレイク),介護者が夜間眠れるための見守りサービス,教会・病院・美容院・画などへいく時間の保障

③要介護者へのサービス

介護者の派遣,ディサービス,ショートスティ等中心に,介護者への優遇的対応等で

更に、②財政面(年金の積み立てができない。経費がかさむ)や③健康面(ストレス,要介護者を優先し検診が受けられない),等で不具合な環境にある介護者は国として対象できるシステムの整備が確立しています。

イギリスでの介護職への支援体制が整っている状況から判断してもイギリスではレスパイトケアがいかに有効に介護者個人のために生かされ、それが最終的に要介護者のためになるというシステムになっています。

しかし 日本ではそれがなかなか出来ません。ここでの一番のポイントは「介護者が組織の中の介護者で位置づけられ、介護者の個人の立場や社会的地位がまだ認識が浅い」ようです。

介護者の相手は障害者や体に不自由を持ってる人と一対一で接するために介護者個人に対してイギリスのような介者支援法の整備見直しが急務ではないでしょうか。

レスパイトケアの例

ショートステイ

ショートステイは介護保険のサービスで、短期間だけ施設で寝泊りができるというサービスです。これは、要介護者だけではなく、要支援者も利用できます。介護度によって利用できる日数は変わりますが、1泊から数ヶ月で可能です。
1日であっても全く介護しない日があれば、介護者の精神・肉体的にも非常に助かると考えられます。
しかし、ショートステイは人気のサービスであるため、数ヶ月前から予約が必要な場合がありますので注意して下さい。

デイサービス

基本的に日中だけのデイサービスですが自宅から出る・外出するという意味ではレスパイトケアになります。最近では、利用時間の延長や、朝から晩までの利用が可能という所もあります。
短時間の介護からの解放であっても、介護者にとってはリフレッシュのための時間が作れます。

注意点

レスパイトケアサービスは介護者のためともいえますが、要介護者の症状や状態によっては、逆効果になるということも考えなければなりません。利用している間は介護者は精神・肉体的にもリフレッシュできますが、要支援者に合わたサービスであれば介護の負担が増えてしまうことに繋がります。
介護者の介護負担を軽減するために安易に利用すると逆効果になって、今後の介護に影響が出てしまいます。そうならないためにも、要介護者の症状や状態を考慮した上でレスパイトケアサービスを利用しましょう

 

 

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まとめ

レスバイトケアというのはよく理解できましたか?

今も訪問介護をされる方には絶対必要なシステムですよね。よく理解することができれば 自分自身の体への負担や要介護者の負担も軽減できます。

これからは益々 介護者のへの負担が増えてくることは避けれない状態です。それを一部でも解決するのが「ケアレスパイト」かも知れませんが、これを実施するには個人では出来ません。

問題は行政や事業所に山積みされているのが現状です。

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