高齢者の貧血を回避するために気をつけること4選

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貧血という病気は、体の中の血液が薄くなってしまう症状のことを指します。男性の方にとっては、もしかしたらあまりピンとくる方はいないのかもしれませんが、女性の方はこの貧血の症状になりやすいと言われております。

その理由として、月経時に出血してしまうということや、ダイエット等による栄養不足などがあります。しかしこの貧血状態になるのは、女性だけに限ったことではありません。高齢者の方も、この貧血になる方が多いと言われているのです。

今回は、高齢者の方の貧血についてご紹介したいと思います。

 

高齢者の貧血は

鉄欠乏性貧血

まず貧血とは、赤血球の数またはヘモグロビンが減少した状態のことを指します。この貧血状態も様々なタイプがあり、女性や高齢者にも多いと言われているのが、鉄欠乏性貧血というものです。この鉄欠乏性貧血とは、読んで字のごとく鉄分が不足することによって起こる貧血のことです。鉄分は、ヘモグロビンを形成する時に必要になります。特に一人暮らしなどの高齢者の方などは、栄養のバランスのとれた食事をとることが難しく、どうしても栄養不足になってしまいます。また、年齢を重ねるにつれて食事の量が少なくなってくる場合などもあるので、もし家族に高齢者の方がいる場合は十分に注意が必要です。

治療としては専門医に鉄剤を処方してもらったり、鉄分が多く含まれている食事をとることが必要です。

二次性貧血

その他に多いと言われているのが、この二次性貧血というものになります。この貧血は、他の疾患が原因で貧血になってしまうものです。発病してから治るのに時間がかかると言われている慢性疾患や、感染症、癌などにかかっている高齢者の方が併発しやすいと言われています。

その為、主な病気の方の治療から入っていく必要があります。

 

 

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高齢者の貧血の症状

では、貧血には主にどのような症状があるのでしょうか。
まず、高齢者に限った話ではありませんが、主な症状として息切れや倦怠感、また立ちくらみなどが発生することがあります。しかし、気をつけなければならないのは、この症状が出ているにもかかわらず見過ごしてしまうことです。高齢者の方は普段の日常生活から倦怠感を感じることがあったり、長時間活動していると疲れてしまうことがあります。その為このような症状が出ても、それが貧血からくるものだということに気がつきにくいのです。本人が自覚することはもちろんですが、周りの家族が気をつけて見守る必要があります。

また、その他に顔色が悪かったり、顔面蒼白になっている時もこの貧血が原因の場合も考えられるので、注意が必要です。
一般的な貧血状態の確認としては下瞼を下に引っ張るという方法があります。
この時引っ張った下瞼の裏側の色が、赤色やピンク色ならあまり問題はありません。しかし真っ白で色素がないようでしたら鉄欠乏性貧血の疑いがあるので注意が必要です。その他にも、爪が割れやすかったり、白く感じる場合も貧血が原因の場合が考えられます。

食欲不振や体調不良が続くようでしたら、一度病院で血液検査をすることを勧めます。

 

高齢者の貧血の予防対策

貧血を予防する為に必要なことは、まずは食生活の改善です。高齢者の方はどうしても栄養不足になったり、バランスのとれた食事をとることが難しくなってしまいます。では、どんなものが貧血予防に効果があるのでしょうか。

① 鉄分が豊富に含まれている食べ物

鉄欠乏性貧血を防ぐ為に、鉄分が含まれている食べ物を食べるのが良いでしょう。レバーやほうれん草、魚類のサンマやマグロなどにも鉄分が含まれています。これらを上手に調理し、摂取できるようにしてください。

② たんぱく質が多く含まれている食べ物

たんぱく質は、鉄分を吸収しやすくしてくれる働きがあります。
卵や牛乳、魚や肉類にも多く含まれています。

③ ビタミンCが豊富に含まれている食べ物

ビタミンCにも、鉄分の吸収を手助けしてくれる作用があります。
果物のみかんやイチゴ、また野菜のゴーヤやブロッコリーなどに多く含まれています。

④ ビタミンB12 ビタミンB6 葉酸が含まれている食べ物

このビタミンB群は、造血作用のある栄養素です。主に、シジミやあさりなどの貝類、鶏レバーや枝豆などに含まれています。
また病院で鉄欠乏性貧血と診断されると、鉄剤が処方される場合があります。もちろんこの錠剤は鉄欠乏性貧血には効果のあるものになりますが、人によっては鉄剤
独特の味が不得意だったり、飲んだ後に気分が悪くなったりすることもあります。その為、今はこれより飲みやすいサプリメントや漢方などでも鉄分が摂取できますので、自分の摂取しやすい方法を選択してください。
また、規則正しい生活をすることも貧血予防につながります。しっかりとした睡眠をとることや、適度な運動をすること、ストレスを溜めないことも大切です。

激しい運動をする必要はありませんので、ちょっとした移動を徒歩で行うことやウォーキングを取り入れるのも効果的です。こちらも自身の出来る範囲で行ってください。

 

 

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高齢者の貧血の注意点

高齢者の方が貧血になってしまうことによって、どんな注意点があるのでしょうか。
まず最初に、症状に気がつきにくいということがあげられます。上記でもお話しさせていただいたように、高齢者の方は昔にくらべ体の衰えなどを感じやすくなっています。その為、自身に貧血症状が出始めていても、それが病気の症状だということに気がつくのが遅れてしまうこともあるのです。これは本人だけではなく、高齢者の方の家族にもあることです。その高齢者の方が認知症を患っていた場合、例え本人が症状を訴えても具体的な症状が伝わりにくい場合もあります。その為、症状が重症化してしまうケースもあるのです。

また、本人が他の病気を患っていた場合その病気のせいで貧血がわかりにくくなっていることや、服薬している薬のせいで貧血を引き起こしている場合もあります。もし心配な方は、かかりつけの医師に検査をしてもらうか相談する必要があります。
もし貧血になってしまったら、医師に指示を仰ぎ十分に休息を取るように心がけてください。特に入浴時などは、上がった後に立ちくらみが発生しやすい状態になるので、注意が必要です。体が疲れやすい状態になっているのであまり無理はしないようにしてください。

 

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まとめ

貧血を患っている方の中には、症状が出始めていて本人も自覚があるにもかかわらず、病院の受診をされない方もいます。その理由として、直接命に関わる病気ではないからということや、これぐらいの症状で……と、躊躇してしまうのです。
しかし、貧血が原因で立ちくらみを起こし転倒したらどうなるのでしょうか。また、食欲不振に陥り食事をとることができなくなったら、どうなるのでしょうか。転倒が原因で思わぬ怪我や骨折をしてしまうこともあります。

食欲不振で抵抗力が弱まり、風邪をひいてしまったり思わぬ病気を呼び寄せてしまう場合もあります。このように、取り返しのつかない状況に繋がる場合も考えられるということを、忘れてはいけません。

貧血は、食生活で随分と改善が出来ます。また、今は貧血予防のためのレシピ本や、インターネットでも情報収集が可能です。

今一度、自身や家族の食生活や日常生活を見直してみてください。

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