介護の入浴の仕方を教えて欲しい!

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介護において、入浴も大変な業務の一つといえます。
安全に行わなければ、転倒につながり下手したら命にかかわるなんてこともあるので注意が必要です。また入浴はきちんと対応しないとトラブルのもととなり、それが入浴拒否や今まで築き上げてきた関係が壊れる原因になりかねませんので入浴での注意点を中心にご紹介していこうと思います。

 

介護の入浴とは

私たちはお風呂に入るとき、1日頑張ってかいた汗を流すためにお風呂に入る、清潔保持という意味もそうですが、疲れ、ストレスをとるという役割があると思います。なかにはお風呂に入るのが好きという方もいらっしゃいますね。本来であれば要介護者も毎日入浴できればいいのですが、介護職員の人数が足りてないのでそこまで回らないということと、時間にも限りがあります。また施設にいらっしゃる全員をお風呂に入れるというのはかなり難しいという現実があります。
ではここで要介護者にとって入浴はどういう意味があるのでしょうか。

要介護者の入浴のポイント

①清潔保持

これは私たちにも言えることだと思います。要介護者は入浴回数が極端に減ります。しっかり清潔保持してあげないとそこから病気や、傷が悪化することもあります。

②身体観察

普段の介助では、例えば腕や足の状態を観察することができますが、腹部とかプライバシーに関わる部分はなかなか観察するのが難しいですね。そこで入浴では新たに傷が増えてないか、また傷があれば状態に変化があったかという観察ができます。

③普段聞けない話が聞ける(毎回ではないですが…)

お風呂に入る表現として裸の付き合いという言葉があります。実際職員は裸ではありませんが要介護者はお風呂によって気持ちよくなってくるのか、いろんな話をしてくださるということがあります。

そこから職員と要介護者の関係性が築くことができます。

 

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入浴前洗い方

普段、入浴ができない要介護者にとって貴重な時間といえます。身体を洗う際にも、細かなところまでの配慮が必要です。注意点はごしごし洗うのはよくないです。要介護者の皮膚は薄くなっていますのでそこから剥離してしまう危険性もあるので絶対やめましょう。
このように洗体、洗髪をする際の注意点で押さえるべき項目をあげてみましょう。

洗い方の流れ

①シャワー、もしくはかけ湯をする際はまず湯温を確認、そのあと要介護者にも湯温を必ず確認してもらうこと

たまに現場で確認し忘れで、要介護者が火傷を負ってしまったという事故を聞きますのでこれは絶対忘れてはいけません。また私たちが熱くないと思っても要介護者にとって熱い、逆に冷たいと感じられることがあります。要介護者にも確認をとってかけ湯をしてあげましょう。

②洗髪をしましょう

まず洗髪の際に気を付けることは耳に水が入らないようにしましょう。当然ではありますが、きちんと対応しないとびっくりされてしまいます。要介護者に耳をふさいでいただくか、もしくはシャンプーハットを使うのもありかもしれません。
この際にも頭皮の観察をしましょう。

③洗体

体を洗う際は上から下に向かって洗うことが大切です。また手に拘縮がある際は、ゆっ
くり開いて一本ずつひらいて優しく洗います。この時も皮膚の観察は大切です。

※①~③をする際に体が冷えないように足先から温めてあげると体の冷えを予防につながります

 

介護入浴前にすること

先ほどまで要介護者の身体を洗ううえでの重要なことを記載しましたが、次は環境面で注意することは何なのかを記載していきましょう。

注意点

①浴室と脱衣所をしっかりと温める

高齢者にとって温度差は天敵です。温かいところから寒いところに出てダウンしてしまうだけでなく下手したら病院に運ばれてそのまま帰らない人となってしましまったというニュースが実際ありました。そういった温度差をなくすためにまず浴室を温めること。またシャワーチェアも冷たいことがあるので温める、もしくは熱いタオルをしいてあげることが大切です。ここで注意することは熱いくらいに温めることが大切です。また脱衣所も注意が必要です。せっかく入浴して温かくなっていたのに脱衣所に出てみたら寒かったら意味がありません。脱衣所も注意して暑いくらに暖めなくてはいけません。

②入浴前にバイタルチェックをする

これが最も入浴前で重要なことだと思います。血圧は人によって違うため、もしその人と違う血圧が出た場合時間が経って落ち着けばいいんですが、そのまま高い、もしは低すぎる場合入浴はできません。

③お風呂から移動する際には、体調面を気に掛ける

私たちもお風呂に入るときのぼせるということを体験することがありますが、要介護者にとってのぼせるとふらつきにつながります。またそれが原因で倒れる可能性もあります。しっかり様子を見て体調面に問題が見られれば無理をせずに休んでいただくことも必要になります。

 

介護 入浴 出たあと

入浴後のポイントはこちらになります。

入浴後のポイント

①体や頭の水分をきちんと拭き取る

きちんと拭き取らないと、風邪をこじらす原因につながりますので注意が必要です。
また頭はドライヤーできちんと乾かすと水分をしっかり落とせます。

②着替えを行う

入浴後は血圧が変動しやすく、ひとによってはふらつきがみられる可能性もあります。椅子に座っていただきゆっくり着替えを行っていただきます。

③着替えが終わったら水分を補給する

入浴という行為は、体力の消耗が激しくなります。また脱水症状の原因にもなりますのでゆっくりでいいので水分を摂ってもらいます。ここでよく使われるのはポカリスエットのような清涼飲料水がよいと思われます。

④入浴後は皮膚が柔らかくなります

冬は、特にカサカサしやすいので保湿クリームなどを使うと良いでしょう。また皮膚科で処方されている薬があればそのタイミングで塗ると良いです。
また爪も柔らかくなっているので爪切りも重要です。しかし、皮膚もその分切れやすいのでその分注意が必要です。

⑤入浴後の様子を見て、休憩時間を確保する

入浴後は、先ほども書いた通り、体力の消耗が激しいことや、血圧の変動もしやすいので休憩をしていただきましょう。この時に再度バイタルを計測するとなおベストです。

介護 入浴拒否された場合

お風呂において1番難しいのが、入浴拒否された場合の対応だと思います。普通に考えれば知らない人の前で裸にならなくてはいけないです。見られたくないこともあるので嫌がるのは当然の反応です。入浴拒否された場合、その場で無理強いをすればますます状況は悪化します。

1番は時間を空けるのがベストです。ですがただ空けるのではなく、なぜ拒否があるのか情報を集めてアセスメントしなくてはいけません。ただお風呂が嫌いなのか、服を脱ぐのが嫌いなのか、シャワーは問題ないけどお風呂に入ることが怖いのか、もしかしたら今は面倒くさいだけかもしれません。

このように、理由は人によって様々です。また今までは入っていただいていたのに一つの行動で、入浴するのは嫌だと拒否されるパターンもあります。転びそうになってお風呂に何かしらの恐怖を抱いた場合、もしくは職員の言動や対応で拒否を示される場合があります。それくらい入浴の時間はその人にとって楽しみの時間であると同時に、プライベートな時間なのです。

職場の人たちと連携を取りながら事故を未然に防ぐのは当然なのですが、その方のプライベートな時間に関わらせていただくわけなので、きちんとフォローをして支えること、感謝の意を示しねぎらうことを忘れてはいけません。

 

 

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まとめ

お風呂はただ業務をこなせばいいというわけでなく、身体面、精神面をフォローしながら対応することが重要です。ですが、きちんとした対応でコミュニケーションをとることが出来れば、さらに深い関係を築くことにつながるのも事実です。また要介護者の状況によって機械浴などその人に合わせた入浴もできなければいけませんのでスキルを磨くことも忘れてはいけません。

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