介護でのリスクマネージメントを学ぼう!?

old-man

最近マスコミ報道などでよく目にすることが多くなってきました介護施設での痛ましい事故や、居宅介護の現場でそれに等しい事故が多発しています。では何故そのそのような事故が発生したのか、又なぜ防げなかったのか?

まさにその疑問を解決するのがリスクマネージメントです。 これからそれについて詳しく解説します。

 

介護リスクマネージメントとは

1.周辺環境の違いによるリスク

介護でのリスクマネジメントでまず考えなければいけないのは周辺環境です。周辺環境と言っても色々な場面が考えられますが、ここでは異業種との顧客(利用者)、サービス形態、現場の3点にまず限定して考えてみます。

流通業や物販等の異業種と比較する事の意義や正当性は別として、事故が起こる割合を比較するものと考えていだだいた上で、以下の点において異業種と比べ介護の現場環境で事故が起こる割合が高い事が判断できます。

その為に「リスクマネージメント」が事故の防止策や未然に予知する為に、いかに重要かが理解してもらえる事だと思います。

2.顧客(利用者)の違いよるリスク

異業種での主要な顧客(利用者)は大半が健常者で現場へ顧客から出向き商品を選んだり、購入したり時にはクレーム等やり取り等を行いますが、顧客との間でその時に事故が起こる可能性や割合は極めて低い環境にあります。

しかし介護現場は相手が障害や病気を抱えているところからまず、事故発生へのリスクがでてきます。重度要介護者となると、介護する側と介護される側のお互いの会話や反応も上手く通じず、それが原因で事故発生につながる可能性も高くなります。

介護の現場においてはお互いの意思疎通が不足することによって、事故発生の割合が当然高くなる可能性があります。 そのために普段からいかにお互いのコミュニケーションを取っておくことかがいかに重要か、

事故が起きてから理解してもそれは後悔というリスクマネージメントの報告になってしまいます。

3.サービス内容の違いによるリスク

異業種の殆どのサービス形態が物的商品の販売、管理でそこでの事故の主なものが商品の破損、遅れ、違い、等の物に対する事故が多いのに対して、介護でのサービスは身体、通院、入浴等の体に接するサービスが主体です

それに伴った事故の可能性が転倒、転落、怪我、最悪死亡等のように身体に関わる事故が殆どです。それに加えて施設等では入居者同士による喧嘩、いじめ、暴言、徘徊等の心理的事故とも云える要因も多く発生します。

このように介護の独特のサービス形態は異業種とのサービスが根本的に「人」か「物」による為に一概には比較することに難しさはありますが、事故が起きるリスクの割合が高くなる環境にあることは理解して頂けましたか。

介護の現場では「事故は起きるだろう」というような気持ちより「事故は起きる」との前提で、では
起こさない為の「未然防止策」は何かという¨リスクマネージメントの個別¨毎に考えていくことにしましょう。

 

s-TOPヒヤリハット

 

介護リスクマネージメント 利用者編

危険と接する介護サービスの現場

介護のサービス中でも、サービス外においても、利用者が何らの事故に遭遇する割合やリスクは、介護という特殊な環境では高くなることは避けれません。

何故ならサービスの対象となる現場環境(家庭)が利用者の状態に則した安全環境作りになっているところは、専用の施設以外では不可能に近いからです。

利用者の多くは介護サービスの現場として使用しているのは生活の場である自宅です。その自宅は利用者に合わせた安全策を施しているような状態ではなく、そこは常に危険を伴っています。それは介護現場の実態です。

介護保険の適用なので自宅改装を行い、安全策を施したとしても、それ自体を共に生活する家族が使いこなせず何の為の改装だったのか不明のまま再度、事故が起こるような結果になっているような事も事実としてあります

自宅での事故発生の原因ともなる事をあげてみますので、周りを見られて該当するようなものがあれば早急に対応策を作成してください。
◆利用者の周りに電気コードなどが散乱していない
◆カーペットや絨毯がしっかりと 敷かれているか 足を取られるようなめくれはないか
◆浴室やトイレの入り口に段差ないか
◆深夜のトイレの時に1人で起きれるか
◆利用者が緊急の状態になった時、緊急連絡網は整っているか

以上の項目は介護現場において事故発生の原因として考えられるほんの一部です。まだまだ事故が起こる原因となる物が周りに存在します。介護ヘルパーが少し目を離した瞬間でも事故の起こる可能性は大いにあります。

それだけ介護の現場は事故の起こる条件が揃っている場所です。ではそれらの事故が起こる可能性を低くするために介護する側の職場(事業所)はどのような方法で未然に事故の起こることを防止したらいいかについて考えていきましょう

 

介護リスクマネージメント 職場編

冒頭でも言いましたように、最近マスコミ報道で介護施設、在宅介護で痛ましい事故、殺人事件が発生しているニュースをよく目にします、このような事件が発生する原因にはいろんな要因があると思います。

その一つが介護する側の質の低下です。これは介護事業所における事故発生の防止策や、事故発生後の対応策等の、リスクマネージメントの「教育不足か」、「行われていないか」、いずれかが原因ではないかと思われます。

ここではそのような事態にならない為の対応策や利用者に対しての安全策について考えてみたいと思います

人手不足質の低下

介護業界はどの業界に比べて 人手不足の実態は かなり厳しいものがあります その原因として 介護業界の 待遇改善に問題あると思われます。現在介護業界のヘルパーの平均年齢が47.5歳で決して若い職場とは言えませんではなぜ若い人材が、活躍できる環境にないかというと、次のような点が考えられると思います。
◆介護というハードワークの割には給与や待遇面で他の業種に比べて低い。
◆看護師の看護学校のような 教育体制が あまり整っていない
◆入社後あまり事前教育に時間をかけないで、即戦力として現場へ派遣される。

代表的な人手不足の原因についてあげてみましたが、最後の項目については今から説明します、介護事故の大きな要因の一つでもあります。

採用している事業所の実態としては、最後の項目がありますように現場へ派遣される前の事前シミュレーション、事前の教育が徹底して行われて、事故発生について防止策、発生した時の対応策など、状況対応について等が

徹底して教育をされずに派遣されている為に、事故が起きたときに利用者に対しての適切な応対や状況の把握、外部への速やかな対応などが後手にまわり事業所でも対処が困難な事態にも発展していくこともあります。

大半1年未満の介護従事者が直面した介護事故でリスクマネージメントに繋げる為の次の行動ができない状況が多く報告されています。

◆「 何が起こってるのか冷静に正しく判断する」
◆「 事業所の連絡や緊急搬送の手配をする」
◆「 必要に応じて応急処置を行う 」

事故発生時にこのような対応が経験の浅い人材には対応しきれないために、事故への対応が遅れてしまいます。この事態を防ぐためには、事業所において事故のシュミレーションを繰り返し実施することも重要ですが

「ヒヤリハット」の整備を普段からが事故発生時や防止対策の時に活用するのではなく、サービス中に「ヒヤット」したり「びっくり」した事などを情報として活用してみてはいかがですか。

以上のように利用者におけるリスクマネジメントで最も重要なことは、利用者がサービスを受けている場所の「安全策の整備」「その安全策の認識」に「介護する側の教育の向上」で利用者への事故の軽減、防止に繋がる事ができます。

 

介護リスクマネージメント 利用者家族編

介護の世界で家族が利用者を介護する程難しいことはないと言われています。なぜならば家族だから言える無理わがまま、それがお互いのストレスとなり今報道などでよく目にする、家族による利用者の痛ましい事故や殺人

ここ数年でみられるようになってきました。その要因は家族しか理解できない、お互いの耐えれない壁を越えなければいけない状況に追い込まれた時に、他人で仕事だから割り切れる部分と、家族だからできる選択肢の場合

家族の苦し状態を「楽にしてあげたい」、「もうこれ以上耐えれない」等の状況で痛まし方法を選択することに直面している事が多く報告されています。また介護施設に両親を入居させて家族から見放されたようになり、

めったに面会にも訪れずない家族から忘れられたような存在になった場合には利用者に心の傷や、生きる希望に対しての無力感等が芽生えて思わない事故につながることの可能性が高くなります。

要介護状態になった両親を、自宅介護するとなると介護する側の生活環境を仕事も含め、全て犠牲にできるかというくらいまわりに対しての負担が大きくなってきます。

それにより今までなかった相互間に「負担」「不安」という2つの重責がのしかかかり通常の生活の維持が困難になってきます。そのような不安定な家庭環境で事故を完全に防止するために
◆ヒヤリハットなどで事故の予知・防止策徹底して行う
◆事故が発生した場合速やかに、事故の原因を徹底して分析して、さらにその防止策を事業所と共に検討して実行できるようにする。
◆家族間で利用者の身体の変化などの情報を独占しない。さらに家族間での日々のコミュニケーションを忘れない行いストレスをためない

以上のように 家族と利用者の間での介護は普通では考えられないくらい、難しく困難な状態になりますが利用者はやはり他人より身近な子供達に側にいて欲しいと思います。

 

 

byouki_oldman

 

 

まとめ

リスクマネジメントの重要性というものについて少しは理解して頂きましたか。 利用者の「快適な生活を守る」のも「安全を守る」のも あなたのリスクマネジメントに対する考え方、取り組み方で変わってきます。利用者はあなたの助けがなければ生きて行けないかもしれません。その生きる望みを確実なものにするために事故のない 安全な毎日を送るために「リスクマネージメント」を・・・

関連記事

介護記録のやり方を学んでスキルアップ!

qna