「介護のコミュニケーション」に役割、技術について大紹介!

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病気や身体の衰えなど何らかの事情で介護が必要になった時、多くの人は「介護される人」として引け目や負い目を感じてしまいがちです。
介護におけるコミュニケーションでは、介護される側の不安感を取り除くような工夫が必要です。また、介護する側と対等の立場であり続けるためにコミュニケーションは欠かせません。

 

介護のコミュニケーションとは

私たちが生きていく上で、人と人との繋がりや、心の通い合いは不可欠です。
「一人の方が楽だから」という考えのもとに暮らしている人も、それは自分の意志でそして社会とは何らかの繋がりをもっているので心身共に健康に暮らすことが出来ているのではないでしょうか。心身共に健康に暮らすという意味では、人と関わらず社会と遮断された状況にある人は不健康な暮らしに陥ってしまう可能性があると考えることができます。
要介護者(介護が必要な人)の暮らしも同様で、同居家族が居ても施設の利用をしていても常に孤独を感じるような日々では自分の存在意義を見出せず健康的で自身が望む暮らしはできません。まして、要介護者は「介護をしてもらっている立場だからそれ以上は望まない」と感じて毎日を過ごしているとしたら、それは空虚な人生を送っているということになります。
身近な誰かがそのような気持ちを抱いていないか、もしも自分がそうであったら毎日がどんなにか味気ないことか。
介護のコミュニケーションでは介護を必要としている人の立場や心理に配慮できる技術をもって関わることが重要で、コミュニケーションことが満ち足りた日々の一助となることは間違いないようです。

 

 

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介護のコミュニケーションの基本は、まずは「関わること」

介護のコミュニケーションの基本は、まずは「関わること」です。
言葉を交わす、目を合わせる、触れる、頷く、どのような状況や方法でもよいので先ずは関わることが大切です。
介護施設を利用している高齢者の方が、「今日は1回も誰とも言葉を交わさなかった」とおっしゃったことがありました。この方と話をすると「ああ、今日は話が出来て良かった」という言葉が返ってきます。

同じ空間にたくさんの人がいて、同じ時間を過ごしているのに一人で生きている人がいるのです。
介護では人との関わりやメリハリのある時間を持つことで心身の健康維持・意欲向上を目指す、とされることが多いです。その方法としてコミュニケーションは有用で時にケアプランなどでは「他者交流」と改めて記載されることもあります。
老いによって生じる寂しさや孤独、認知症患者の戸惑いを解消することが心身の健康に結びつくのです。
介護のコミュニケーションの基本の最たるものは「関わること」です。

 

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介護のコミュニケーションの重要性

介護はその人の生きている時間に携わり、日々の暮らしやこれからの生き方にも影響を与えることでもありますので要介護者(介護される人)と主介護者(介護する人)の信頼関係は欠かせません。
よく話したこともない、会ったこともない、自分に興味を抱いてくれているのかもわからない相手に自分のことを任せることはストレスになります。
信頼関係がなければ自分の時間を自分以外の者に委ねることはできませんね。信頼関係の構築には要介護者と主介護者は対等な関係でどちらが劣るということはありませんのでお互いを思いやることが必要です。しかし、要介護者は高齢であることや病気を患っているために、理解や判断が十分に出来ないことも多いです。
要介護者にとっては自分の想いを相手に伝えきれない不安、主介護者にとっては一生懸命に介護をしているのに報われない感覚にとらわれることもあるかもしれません。
そのジレンマを埋めるためにも主介護者は積極的に要介護者とコミュニケーションを図る事が重要です。
要介護者を知れば知るほど介護の方向性が定まってくることは確かです。
介護のある暮らしでは要介護者の望む暮らしの実現はもとより、主介護者の心身のバランスを保つためにもコミュニケーションを図ることがポイントです。そして、そうした方がより効率的な介護出来るとも言えます。

 

介護のコミュニケーション技術

介護では身体的な疲労やストレスの他に、精神的な負担を感じることも少なくありません。要介護者、主介護者互いにストレスの少ない介護のある暮らしを送るためには、コミュニケーションを図る上で技術が求められます。
ここで、ケースワークの原則として「バイステックの7原則」を紹介します。
バイステックは、アメリカのケースワーカーで社会福祉学者です。「バイステックの7原則」は、1957年に著書『ケースワークの原則』で記されているケースワークの基本的な作法です。
以下、簡単にですが7原則を列挙します。クライアントを要介護者、支援者を主介護者と置き換えて考えてみましょう。

バイステックの7原則

原則1:個別化の原則
抱える困難や問題は、人それぞれ異なるとする考え方。

原則2:意図的な感情表出の原則
感情表現の自由を認める考え方。支援者(主介護者)自らも感情表現を工夫する努力をする。

原則3:統制された情緒的関与の原則
支援者自身(主介護者)がクライアント自身(要介護者)の感情に呑み込まれないようにする考え方。

原則4:受容の原則
クライアント(要介護者)の想いは、その人生経験に帰来した固有のものであるの「否定せず、理解する」という考え方。

原則5:非審判的態度の原則
クライアント(要介護者)の行動や思考に対して「支援者(主介護者)は善悪を判じない」とする考え方。

原則6:自己決定の原則
あくまでも自らの行動を決定するのはクライアント(要介護者)である、とする考え方。※介護においては要支援者が妥当な判断を出来ない場合もありますが、基本的に人生の主導権は自己にあると考えましょう。

原則7:秘密保持の原則(秘密を保持して信頼感を醸成する)
クライアント(要介護者)の個人的情報・プライバシーは絶対に他方にもらさない、という考え方。
介護のコミュニケーションは目に見える技術だけに限りません。バイステックの7原則を見てもわかるように「非言語的コミュニケーション」こそが、人と人との目に見えない壁や不安を取り除く鍵となるのです。相手の個性を認め、攻撃的、防衛的な態度を現さず共感と需要の態度で臨むことが介護のコミュニケーションの技術といえます。
特に認知症を患っている場合、相手の表情や声色、優しげなボディタッチなどから安心感を感覚で感じとることが出来る人も多くいます。

 

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4.まとめ

日常生活に介護が必要になった時、今まで出来ていたことが出来なくなってしまったことを、目覚めるたび、出来ない事に直面するたびに「自分でできたらいいのに」と感じるかことでしょう。
要介護者は気持ちのどこかで折り合いを付けても「介護」を受け入れているのです。

要介護者とのコミュニケーションでは、そのような心理を推し量ることが瞬間的にでもできるようになれば自然とかける言葉の内容や、相手に見せても良い表情、態度や声色が分かってきます。

そうできることで主介護者にとってもストレスの少ない、介護を受け入れる暮らしが実現できると信じています。

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