介護のアセスメントって!?介護のアセスメントを大紹介!

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ケアマネージャーの役割は、利用者のケアプランを作成しその方が生活できるように他のサービスの懸け橋となり援助をする仕事です。ではどうやってケアプランを作成しているのでしょうか?ケアプランの作成においてアセスメントという作業が必須となります。
アセスメント自体の意味は、「事前評価」という意味を持っています。

介護業界におけるアセスメントとは何でしょうか?

 

介護のアセスメントとは

介護分野におけるアセスメントとは、介護課程の第一段階において、利用者が何を必要としているか、正しく知るために行われる評価・査定の事を言います。簡単にいうと、情報収集作業になります。

アセスメントをするうえで大事なことは、現在の状態だけでなくそこに至った理由を調べることも大切です。
そこでアセスメントする項目をまとめてみると

アセスメントする内容の項目…

〇利用者の望む生活
〇家族の望む生活
〇介護者の有無や支える力【続柄や、同居・別居、勤労状況など】
〇家庭での1日の過ごし方【起床・日中の過ごし方・食事・入浴・就寝】
〇健康状態【主治医・傷病名・症状・服薬・既往歴】
〇身体状況【麻痺・関節の拘縮・皮膚疾患・褥瘡・痛み】
〇ADL(日常生活動作)
〇食事
〇排尿
〇コミュニケーション
〇孤立度
〇IADL
〇居宅状況
〇認知度
の14項目です。
これらの情報からアセスメントしてケアプランを作成します。そのケアプランから利用者に必要なサービスが始まります。サービスがスタートしたらケアマネージャーの仕事は終わりではありません。そのケアプランは適切なもので不具合はないのか、課題のクリアができる内容かどうかということを確認しなくてはいけません。これをモニタリングと言います。

 

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介護のモニタリングって

モニタリングの意味は「観察」「監視」「点検」「記録」などの意味を持つ英単語です。介護では、利用者に介護サービスを提供しながら現状を観察して、利用者にあったケアプランかどうかを見守り・確認するという意味合いになります。モニタリングには2つの機能があり、「日常的なモニタリング」「定期的なモニタリング」というものが存在します。

日常的なモニタリング

=利用者の日々の観察や記録のことです。施設やサービスを利用している間、利用者に変わったことがないか、順調に支援を行えているかどうかなど介護現場の職員が毎回記録を取ることです。

定期的なモニタリング

=1か月に1度などに定期的に実施状況を把握することです。利用者またはその家族様から確認を取ります。また施設やサービスからの報告を受けることで、問題がないかどうか見直しを行います。

通常はこの二つのモニタリングを平行して利用者をサポートします。
具体的にどういう風に行っているかというと、ケアマネージャーがケアプランを作成する時に、目標設定する際に目標期間を設定します。その設定期間が終了した際に、モニタリング報告書を作成するのです。このモニタリングから、新たなケアプランを作成するのです。

 

介護のアセスメントの例

ここからは簡単に事例を4つあげてみます。

事例1、Aさん 78歳 要介護1 女性

Aさんは旦那さんと二人暮らしで、病院から退院することになりましたが、足の筋力低下があり、長時間の立位保持が困難な方です。入院してから「つまらない。」という発言が目立つようになり笑顔が少なくなりました。
Aさんの情報
【前みたいに歩きたい。家事がしたい、つまらない】本人
【前みたいに笑顔で過ごしてほしい】家族
【旦那さん、介護はできるが料理ができない】介護者
【日中は基本お家で過ごす】日中の生活の仕方
【左大腿部骨折】病歴
【麻痺等はないが筋力低下によるふらつきあり】身体状況
【上半身で行える行為は基本できる】ADL
【コントロールできる】排泄
【調理、洗濯などは問題なし】IADL
【住改等は必要なし】住宅状況
【認知症なし】認知面
このことから、週2回デイサービスに行き、リハビリの支援を取り入れる。
家事がしたいとのことなのでできることを本人様にやっていただき、できないところをヘルパーが援助するという形になりました。

事例2 Bさん 80歳 要介護1 男性

Bさんは認知症がある方で、家族からの介護が難しいということもあり、グループホームに入所する運びとなりました。
【特にやりたいことはないです】本人
【けがなく過ごしてほしい】家族
【家族さんは仕事に忙しく、面会に来られない】介護状態
【家にカラオケセットが置いてあるほど、カラオケが好き】趣味
【認知症がある】病気
本人様はやりたいことはないとおっしゃられていますが、カラオケが好きということもあるので、レクリエーションでカラオケを取り入れる援助をすること。
また認知症があるので、悪化しないように、頭の体操を取り入れて、様子を見ながら援助を工夫する。

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事例3 Cさん 70歳 要支援2 女性

Cさんは、脳梗塞によって倒れましたが手術に成功しました。しかし、足に麻痺が残り、家での生活をしながらリハビリをすることになりました。
【今まで通りの生活をしたい】本人
【今まで通りの生活をしてほしい】家族
【家族様と一緒にくらす。仕事あり。】介護者
【週に2日、近所の集まりがある】日中の生活
【脳梗塞】既往歴
【下半身麻痺】身体状況
【昔ながらの木造建築の家で段差があるため住改が必要】住宅状況
本人様が家での生活をするために、家にある段差を解消しながら住宅改修を行う。また、週に2回、近所の集まりがあるためそこに参加できるように、歩行器をレンタルして外出できるよう支援する。
また、リハビリ型のデイサービスに通う事で筋力が落ちないようにする。

事例4 Dさん 88歳 要介護4 男性

Dさんは、歩行が困難です。また末期がんでターミナル期、本人様が最期は家での生活を望んでおられることもあり、家で生活できるよう援助します。
【家で過ごしたい】本人様
【本人が好きなようにしてほしい】家族
【家族様もできる限り付く】介護者
【基本はベッド上での生活】日中
【がん】病気
【歩行困難】身体状況
なるべく本人がつらくないように支援をするために、介護保険を適用したベッドを搬入する。また訪問看護、ヘルパーを入れつつ対応できるようにします。

このように状況や環境によってアセスメントの仕方も変われば援助方法も変わります。

 

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介護のアセスメントこれから

ケアプランはアセスメントなしでは作成することが困難だということはご理解いただけたと思います。今後、少子高齢化はますます進み、高齢者は増加します。四字熟語に十人十色という言葉があるように、似たような性格の人はいても、100%まったく同じという人間はまずいません。なぜなら利用者一人一人がもっている情報が違うからです。そして情報が変わるとアセスメントの内容も変わります。それに伴いアセスメントする内容も複雑になると考えられています。現在、国のルールにより、介護保険が3年に1度で更新されるよう設定されています。もし次の改定でサービス内容が変更されてしまった場合(例えば要介護度によって受けられるサービスの変更)、なぜそのサービスが必要かということをしっかりアセスメントできないといけません。そうするとこれからの課題としてあげられるのが、ケアマネージャーのアセスメントスキルです。ケアマネージャーの仕事をするためには、車の免許証のように5年ごとに資格の更新をしないと業務をすることができないという規則になっています。ですが先ほど記載したように、保険制度は3年に1度変更されていくのを考えると、何かしら勉強会に行くとか、保険制度の更新の情報を絶え間なく入れておかないと、ルールに追いつけなくなり、ケアプランの作成に支障が生じます。

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まとめ

今回はケアマネージャーの業務を例にアセスメントを取り上げさせていただきましたが、これは、医療面、また現場で活躍されている介護福祉士さんでもアセスメントをする能力がないといけません。アセスメント能力を鍛えるにはまず利用者をよく観察し、1つでも情報を得ることです。最初は、なかなか難しいですが、人間観察する習慣を身に着け、カルテや、他の職種と連携を図ることも重要なカギとなるのです。

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