「介護疲れ」の原因と対策4選と大紹介!

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家族に介護が必要なったとき、家族全体のそれまでの暮らしに変化が生じます。生活の変化に順応することは難しく、日常的な介護をスムーズに開始できる人は稀でしょう。
どんなに冷静で穏やかな人、器用で要領の良い人でも介護疲れに陥る可能性はあります。
近年、介護疲れによる悲しい事件などでも起きていて、周囲には切迫し様子には映っていなかったということもあります。」
介護疲れは一時的な身体的な疲労ではないので周囲に気がつかれにくいともあります。また、自覚症状がないままに深刻化していく可能性もあります。
介護疲れを知り、そうならない対処法を考えていきましょう。

 

介護疲れの原因

介護疲れは介護のある暮らしの中で心身ともに疲労困憊でストレスが持続する状態といえます。
人によって介護量の多さやとりまく環境は人それぞれなので介護疲れの原因は千差万別ですが以下のようなことが考えられるでしょう。
【肉体的な疲労】
・介護協力者がなく一人で介護をしていて疲れがとれない
・十分な休息時間がとれない、自分の自由な時間が持てない
・健康状態や体力が不足するほどの過度な介護を行っている

【心的な疲労】
・主介護者(介護する人)が孤独を感じている。一人で抱え込んでいる。
・要介護者(介護される人)の言動が理解できず傷ついてしまう。
・過度な責任感から逃れられない。
・介護への不安、疑問が増え続けていく。

 

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介護疲れになる人 ならない人

介護疲れになる人

深刻な介護疲れに陥ってしまうタイプを大きく以下の2つのタイプに分けて考えていきましょう。

■タイプA・・・不安・がむしゃら型

■タイプB・・・理論・焦り型

タイプA 不安型・・・介護の知識を持ち合わせていないが責任感が強い
介護について何もわからないが、目の前にある介護が必要な状況に対して何が何でも自分がやらなければならないという「強い責任」を感じているタイプ。
家族だから介護して当たり前という概念を強く持っていて、誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまう傾向にあります。
また、周囲や専門機関の助言に対しても「そうは言っても自分が一番よく分かっている」と思い込んでしまいがちです。

タイプB 理論型・・・知識とイメージがあり完璧主義
介護に対してこれからどのように対処していくかを、周囲の話やインターネットの情報、制度を良く調べてから介護に取り掛かるタイプです。
介護への意欲も理解も十分と言えますが、イメージが先行してその通りにいかないとひどく動揺してしまいがちです。結果をすぐに求めてしまいます。

介護疲れにならない人

それでは、介護疲れにならない人とはどういうタイプでしょう。
先に介護疲れになりやすい人として述べましたので、その逆のタイプが介護疲れになりにくいタイプと考えることが出来るでしょう。

そのように考えると、
自分の限界を受け入れることができ、

「できる」、「できない」の仕分けが出来る人は介護疲れにならない

ということが言えます。

介護のある生活では不安や悩みはつきもの。一人で抱え込まないことが重要です。一人で抱え込まないということは実際に誰かと介護分担をするという方法もありますし、ストレスがたまらないように相談相手や聞き役を得るという方法もあり、様々です。
他者の助言を受け入れることができると同時に、ことが肝要です。
「自分がどこまで出来るか出来ないか」を仕分けできる思考を持ち合わせている人が介

護疲れにならないタイプと言えるでしょう。

 

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こうやったら介護疲れが治る

さて、これまで介護疲れについてその概要と介護疲れになりやすいタイプとそうでないタイプについてまとめてきましたが、ここからは介護疲れが治る方法について考えていきましょう。

介護疲れは一時的な肉体疲労とは異なります。環境要因や心的要因などの様々な要因が影響しあって心身に疲労をもたらします。介護のある生活は突然訪れることも多いもの。ここではストレスが蓄積しないように介護に直面したときからの予防的な観点も交えて対処方法を挙げていきます。

対処① 介護を始める時に全て「できる」を目指さない

介護できる条件を擦り合わせ、「できる」「できない」を明確し気持ちを整える
一言で「介護」といっても、人によって必要な介護は様々です。介護される人(要介護者)と主介護者(介護する人)の相互の心身の状況と生活においての条件を擦り合わせることで「介護が必要になった現状を自覚する」ことができ、助言を求める内容、相手がイメージ出来てきます。
逆に、自分で解決出来ることが何かが分かり、気持ちに折り合いがつけやすくなります。

対処② 疑問、不安は抱えこまないようにしよう

「わからないこと」「できないこと」は開かれている窓口に相談する。
「わからないこと」「できないこと」は、一人で何とかしようとせずにまずは相談してみることです。
どこに相談してよいかわからない時は、市町村の窓口や医療機関の相談窓口など自分で関わりやすいところにまずは相談してみましょう。適正
知り合いや介護経験者のアドバイスも重要ですが、公的に開かれた窓口に行った方がより適正な軌道にのることができます。
介護よりも医療が優先されることもありますので公的な窓口では多職種と連携してくれることが多いのでそのような点でもメリットが大きいといえます。
【介護に関わる主な相談窓口】
・市町村の介護保険窓口
・地域包括支援センター
・医療機関、かかりつけ医療機関
・居宅介護支援事業所(ケアマネージャーのいる事業所)

対処③ 介護が始まったら思いつめない、焦らない

状況は変化している、知識や方法は都度覚えればいい、ゴールも変わって行く
いざ介護が始まると、介護保険のサービス利用ではケアプランに基づいて「目標」と「計画」が位置づけられます。ケアプランは介護のある暮らしの指南書でもありますが、いつも必ずそれにとらわれる必要はありません。
実際に介護してみてもっと違った方法がよい、これは必要ないということはあっても大丈夫です。介護の知識や技術の習得は実践しながら得ていくことで十分でしょう。知識として自分で調べる、経験者の話を参考にすることも大切ですが本当に必要なことだけを確実に習得していく方法も良いでしょう。
介護保険サービスの利用がなくケアプランがない場合でも同様で、自分の思い描いている介護が出来なくても落ち込んだり、誰かを責めてはいけません。

時間でしか解決できないこと、すぐに良い結果がでないことはたくさんあるのです。思いつめずに目の前のことに一つずつ取り組んでいくことが実は一番ストレスが少なく効率的なこともあります。介護では焦りは禁物です。

対処④ 自分の時間の使い方は自分で決めることができる

「いつまで介護が続くのだろうと」と感じたら、一旦立ち止まる
介護はやみくも、がむしゃらに取り組むものではありません。たくさん介護をしたからといって次の日に手を抜ける訳でもありません。ある程度介護のある暮らしに慣れてきて、介護を実践することができてきたら「こんな毎日がいつまで続くのだろう」と感じる瞬間があるかもしれません。
そのような時は、気持ちを切り替える必要があります。一時的にショートステイの利用をする、デイサービスの利用を追加してみるなど、主介護者の休息を取りましょう。
そこまでしなくてももっと気軽に気持ちの変換が出来る癖がついたらその方が良いです。例えば、「これが一生ではない」という言葉で割り切れるなら、介護が辛いと感じたら「これが一生ではない」と思う癖をつけましょう。それは思い込みではなく真実です。
去年の今頃と今年ではどうですか?自分も周りも必ず何らかの変化があったはずです。

そして、一つだけ優先順位を変えてみましょう。介護に関係ない、自分のしたい些細なことを介護よりも先にしてみましょう。その後でやらなければいけない介護をしましょう。 その気になったら自分の時間はいつでも自分で優先的に使えるのだ」ということを忘れないようにしましょう。

 

 

介護疲れを解消するため老人ホームや施設入居も考える

入所費用が比較的安く、終身利用できる老人ホームや施設は介護者にとって頼りになります。老人ホームでは、日常生活の介護や機能訓練、レクリエーションが提供されます。
介護者にとっても要介護者にとってもいいことが多いため入所希望者による順番待ちが多いです。各施設の入所を検討する委員会によって、入所の必要性の高さを考慮され、入所優先順位が判定されます。

また、3カ月に1回の判定が行われる介護老人保健施設は、長期間の入所は難しいですが、手厚い機能訓練を行ってくれます。
グループホームは、専門的知識を有した介護スタッフが駐在し、複数の利用者と共同生活を送りながら、日常生活上の支援や機能訓練サービスを行います。
料金は施設ごとに異なり、介護レベルや利用日数に応じてさまざまな形態があります。
これらを、上手に利用して介護疲れを緩和していきましょう。

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まとめ

少子高齢化社会にある日本では介護保険制度や地域包括ケアシステムの構築で、介護を一人で抱えこまないような取り組みが進んでいます。制度やシステムの枠に入ることは決してハードルが高いことではありませんし、皆に開かれている窓口です。
これらの窓口では、戸惑っている状況から進むべきルートに導いてくれます。時には軌道修正もしてくれるので是非頼ってみてほしいです。
そして、今回あげた介護疲れにならない対処法を参考にして「介護」に支配されない暮らしを実現してください。
相談する行動力と気持ちのコントロールが出来れば、介護疲れは縁遠いものとなるでしょう。

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