「ヘルパーステーション」ってなんだろ?介護初心者の疑問解決!?

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現在、日本の総人口は減少していっており、少子高齢化が問題視されています。しかし、人口が減少する一方で、世帯数が増加しており、最も増加しているのが65歳以上の高齢者世帯で単独世帯や、夫婦のみといった家族構成が多く占めてきています。

今後は特に単独世帯が増加していくと言われています。もし、そのような状況で介護が必要となった場合、どのように生活していけるのでしょうか。

今回は「ヘルパーステーション」についてご紹介したいと思います。

 

ヘルパーステーションとは

もし介護が必要になった場合、国民はどのような場での介護を望んでいるのでしょうか。
『介護保険制度に関する世論調査』(内閣府、2010年)によると、全国で20歳以上の国民の回答では『自宅』と答えた人が、全体の37.4%で『特別養護老人ホームへの入所』が26.3%で、『有料老人ホーム等への住み替え』18.9%です。このデータからも『自宅』での生活を望む国民が多いことがうかがえます。ですが、先ほど記載したとおり高齢者の単独世帯または夫婦のみの世帯が増えています。夫婦で介護が必要になった場合老々介護という状況になり生活が厳しくなります。ましてや、単独での生活はなお一層難しいです。

また、実際に家族の協力を得て生活をされている方もいらっしゃいますが、介護をされている家族様に話を伺ってみると、介護技術もなく自分も倒れるのではないかと不安の声もあがっており、また自分の生活もあるので付きっきりでいるわけにはいかないと言われる方がほとんどで一筋縄ではいかない様子です。ですが利用者が家出の生活を続けるためにヘルパーステーションにいる通称ホームヘルパーさんが活躍します。
ヘルパーステーションの役割とは、

『在宅で生活されている方で介護が必要な高齢者または家事援助が必要な方の家庭に対して、可能な限りその有する能力に応じたホームヘルパーを派遣し要介護者の心身の特性を踏まえて、身体に必要な介護と、調理、洗濯、買物等の家事援助、その他の日常生活全般にわたる援助を行う』

ことなのです。つまりヘルパーさんがお家にやってきて、身体介護だけでなく、家事や買い物のお手伝いをしてくれるのです。

 

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ヘルパーステーション 役割と機能

ただここまでの話を聞くと、『お手伝いさん』と思われる方もいらっしゃいます。けれどもその考え方は大きな間違いです。『お手伝いさん』とは身の回りの世話からなんでもしてくれる、いわゆるお世話係ですが、ヘルパーステーションの役割は何でも手伝うというわけではなく、あくまでも利用される方が自立した生活を送れるように、支援をすることが目的です。例えば、昼食作りの援助を受けるとして想定してみましょう。お手伝いさんが料理を1から全て作ってしまいます。しかしホームヘルパーの場合だと、利用者ができることを考えます。その利用者は手先が器用な方だと想定しましょう。だとすれば、皮むきをしていただく、包丁を使って切っていただく等いろいろ出てくると思います。このように利用者が主体となり、できるところをしっかりやっていただく事で『その人らしさ』を提供することで、利用者の能力を落とさないという役目があります。
また、身体介護もしますので、家族様の負担を減らすという役割もあります。ヘルパーステーションがきちんと機能するためにはまず、利用者がどのような支援を望んでいるのか、家族様の負担を減らすためにできることが、何なのかをしっかり見極める必要があります。

 

ヘルパーステーション 管理者

ヘルパーステーションを運営するためには、管理者が必要なのですがその条件として、常勤であることです。基本的には資格は必要ありませんが、介護にかかわる知識等必要ですので何かしら資格はあった方がいいと思います。
仕事内容は、

1.職員の状態をマネジメントしてサポートすること
2.利用者からの苦情を聞くこと
3.ケアマネージャーへの報告などがあげられます。
※職場によってはケアマネージャーを兼任している場合もあります
管理者は、名前の通り管理をする仕事がメインですので、責任者=会社でいう上司のポジションにあたります。またマネジメント業務もあることから、利用者様の生活の援助もそうですが、ヘルパーさんの生活も含めて考えなくてはならないです。ですが、マネジメントも含めて、リーダーシップを問われるので、様々なスキルを身につけることができます。
また管理者のやりがいとして、先ほど述べたように、上司のポジションになりますので責任感のある仕事が好きな方はモチベーションを高くして仕事に臨めると思います。また、ヘルパーさんのやる気を引き出すことにもつなげることもできます。また、マネジメントスキルも学べるだけでなく、様々な状況に対応できる能力も備わるのでそういった意味でもやりがいにつながると思うので、魅力的ではないでしょうか。

 

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ヘルパーステーション 施設基準

ヘルパーステーションとして運営していくには、国から提示された施設基準をクリアしなくてはいけません。
【施設基準】
1. 法人であること
2. 設備基準を満たしていること
3. 運営基準を満たしていること                      です

1法人
株式会社、合同会社、社会福祉法人、NPO法人等のことです。
個人事業では指定を受けることができません。

2設備基準
必要な区画または備品を置く事でクリアしなくてはならない項目です。
必要な広さを有する専用の区画を設けますが、特に広さ(面積)の規定はありません。
設備
Ⅰ相談スペース
プライバシー保護のためにパーテーション等で見えないようにしないといけません。
Ⅱ手指洗浄設備(手洗場)
感染症予防、蔓延防止用の手洗場を設置しなくてはいけません。また、使い捨てペーパータオル、手指消毒剤、使い捨て手袋、マスク等も必要です。
Ⅲその他の備品
机、椅子、応接セット、電話機、FAX機、パソコン、プリンター、鍵付き書庫等が必要です。

3運営基準
法律から抜粋すると
第8条『利用者に内容及び手続の説明及び同意』
第9条『提供拒否の禁止』
第10条『サービス提供困難時の対応』
第11条『受給資格等の確認』
第12条『要介護認定の申請に係る援助』
第13条『心身の状況等の把握』
第14条『居宅介護支援事業者等の連携』
第15条『法廷代理受領サービスの提供を受けるための援助』
第16条『居宅サービス計画に沿ったサービスの提供』
第17条『居宅サービス計画等の変更の援助』
第18条『身分を証する書類の連携』
第19条『サービスの提供の記録』
第20条『利用料等の受領』
全て福祉業界では基本的な事なので理解しなくてはいけない内容です。

 

ヘルパーステーション人員配置

人員配置も欠かしてはいけない項目で、管理者、ホームヘルパー、そしてサービス提供責任者という3つの職種で人員配置が行われます。
人員
介護福祉士、ヘルパーを常勤換算で2.5人以上という規定です。
※常勤換算とは、事業所週に働く平均の労働者数のことです。
例:常勤の所定労働時間が週40時間だとして計算してみると、A~Fさんの6人の労働者がいてそのうち、常勤が3人、残り3人はパートさんとします。
A~Cさんは40時間
DさんとEさんは20時間、Fさんは18時間と想定して
3+(20+20+18)÷40=3+1.45=4.45≒4.4となって規定を満たしていることになります。
※ 『小数点第2位以下切り捨て』

 

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ヘルパーステーション サ責

サ責とは、サービス提供責任者のことです。人員配置の項目でも出ましたがかなり重要な職種です。
役目は、ケアマネージャーやヘルパーと利用者をつなげるパイプ役となり、適切な介護を行えるように調整します。
業務内容
ケアマネ―ジャーが作成するケアプランという計画書から、どのような援助を行うか計画を立てます。
立てた援助をヘルパーに対して具体的なサービスの指示をします。
そのほかに訪問介護サービスの申し込み受付、介護保険サービスの管理に、利用者からの相談受付など多岐にわたります。いわゆるリーダー的ポジションになります。
サ責にも様々なルールがあり、利用者40人ごとに、サ責1人という配置が決められています。つまり、50人担当するとなった場合、サ責は2人付くという形になります。
ではサ責になるためには何をすれば良いのでしょうか。

サ責に必要な資格
〇介護福祉士(もしくはホームヘルパー1級または介護職員基礎研修)、看護師、准看護師、保健師の資格の取得もしくは、ホームヘルパー2級+実務経験を3年
〇実務者研修を修了している
ただし、ホームヘルパー1級の試験と介護職員の基礎研修はすでに廃止されているので、もし目指すなら、介護福祉士の資格を持っているとよいと思われます。
ホームヘルパー2級の場合介護報酬が減算されてしまいます。
何より、経験年数は必要ないといった特徴があります。

 

まとめ

最初にも書いた通り、介護が必要になってもできるだけ家で生活を望んでいる利用者の方や実際家で生活をされている方もたくさんいらっしゃいます。

それを手助けするヘルパーさんやたくさんのヘルパーステーションがありますが、簡単にできるものではありません。ですが、業務をこなすことで間違いなく利用者は喜んでくださります。

それは間違いなくやりがいにつながる素敵なお仕事だと思います。

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