「アセスメントシート」を学ぶことがスキルアップの近道!?

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介護が必要で在宅で暮らされている高齢者の方、施設に入所されている高齢者の方の介護する上での必要な情報を共有したり、

その高齢者の方がどんな人か知るのに1度で見て分かったら便利じゃないですか?

そんな時に便利なものが「アセスメントシート」です。

 

アセスメントシートとは

簡単に言うとケアプランを考えるため、その方の歩んできた人生、生活に対するニーズ(希望)を書いた用紙の事です。

その用紙の様式も様々で、決まった様式はありませんが、厚労省の定めた「課題分析標準項目」を満たしているもので
(ただ、地方自治体によって使う様式が決まっている場合もありますが)
その方の年齢、住所、介護度、既往歴(昔かかっていた病気)現病歴(現在治療中の病気)ADL(日常生活動作)=食事、更衣、排泄、整容、入浴等の日常生活を送る上で必要な基本的行動、を数値化や特記事項でその内容を詳しく主観性なく客観的に記載。
家族の就労状況、キーパーソン(主に介護に関わる人)、障害者手帳等の有無等の情報を
記載するのは勿論のこと。
ケアプランに関わるその方の生活に対する希望、希望を叶える上で必要と考えられる福祉用具や介護力、希望を叶えるために乗り越えなければならない障害等の情報も合わせて記載されていなればいけません。つまり、高齢者自身が「今どのように暮らされていて」「どういう生活を送られているのか」「どのような希望を持って、どのようなサービスを望まれているのか」を詳しく書いた用紙のことです。

 

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アセスメントシートの書き方

用紙や高齢者が在宅であるか、入所であるかで状況は変わりますが、まずは高齢者、ご本人に「面談」して話を聞かなければいけません。
そこで聞いていかなければいけないのは
「今後どのように暮らしていきたいのか?」「(ご本人に)どのようになってほしいのか」「(ご家族が)どのようになってほしいのか」

といった内容の生活のニーズをご本人とご家族に聞き取りし、アセスメントシートに書きこんでいきます。
在宅の場合、自宅での面談は概ね1時間程だと思います。
この際には、身体状態のアセスメントもしなければいけません。
注意してほしいのは高齢者ご本人にとってあなたがいる状況はいつもの生活とは違う事。
こうした場合、良くも悪くもご本人の性格によっていつも以上に頑張られたり、いつも以上に甘えたりする方もおられるという事です。

無理していると感じた時は、ご本人の自尊心に配慮して無理しないように伝える。
もしくはご本人のいない所でご家族に普段の状況を聞いてみるといいと思います。
ご本人に聞き取りしにくい認知症による周辺症状(BPSD)
介護の拒否 ・徘徊 ・被害妄想 ・暴言、暴力がないかも聞き取りましょう。
また、これらの症状が起こった時間、場所、状況についても聞き取りましょう。
こういったアセスメントした情報を忘れない内にアセスメントシートに記入して下さい。
これらの情報は大変個人的な情報のため個人情報保護には注意して下さい。

アセスメントシート記入例

Aさん 男性 87歳 右片麻痺 障害老人自立度 B1
認知症老人日常生活自立度 Ⅱa
主訴
本人・・・産まれた家でそのまま暮らしたいが息子夫婦に迷惑をかけたくない
家族・・・(長男)父の面倒は変わらずみたいが自分達がいない昼間が心配
(長男妻)夫も自分も昼間は仕事で家にいないので心配また、以前は
活動的に動かれて車椅子にも自力で移っていたも、最近体を動かす事が減り、トイレも間に合わなくて漏れてしまう事があって介護が負担になってきている

排泄・・日中、夜間トイレ使用、時間がかかるが可能もトイレに行くまでに
間に合わず失禁することも週に4〜5回あり。
移乗・・ベッドの柵やトイレの柵を持って自力で移ること可能
移動・・車椅子使用し、健側の手と足で自力移動可能
起き上がり・ベッド柵等のつかまるものがあれば可能
立ち上がり・ベッド柵等のつかまるものがあれば可能
更衣・・上衣は健側の袖通し背中のシワを伸ばす等の介助が必要、ズボンは
時間はかかるが自力で可能
自宅の状況・・ご本人の部屋からトイレまでに段差があり車椅子で移動する際に
障害になっている。

どうでしょうか?

このような文章があればこのAさんの自宅で暮らしたいという希望をどのようにすれば叶える事ができるのかみえてくるのではないでしょうか。

 

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アセスメントシート様式は無料でダウンロードできる

このようにネットで検索すると様々な様式のアセスメントシートが出てきます。
その中でも代表的なものをいくつか挙げたいと思います

在宅ケアアセスメント表(MDS-HC様式)
包括的自立支援プログラム
公益財団法人日本介護福祉士会方式
・日本訪問看護復興財団版方式
ケアマネジメント実践記録様式

在宅か施設かによって知りたい項目に違いは出てくるとは思いますが、自分が利用したい方向に沿ったものを利用すればいいと思います。
事業所によっても様式が決まっているところもあると思うのでその場合は
その事業所指定の様式を利用したほうがいいかもしれませんね。

 

アセスメントシート 様式 全社協

在宅で暮らされている方にはこんな様式もどうでしょうか
全国社会福祉協議会では、要介護者の「強さ」、本来なら自分で出来うる事
「エンパワメント」を活かし、自らのの問題を自らで解決することを支援する考えてを盛り込んだアセスメントシート様式を提供していて、現在多くの居宅
介護支援事業所で使われています。
(部分全国社会福祉協議会居宅サービス計画ガイドライン引用)
こちらはフェースシートとアセスメントシートを1つに纏めたものでもあります。

アセスメント様式のダウンロード

 

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アセスメントシート 保育園

アセスメントシートは高齢者のみに使われるものではなく保育現場にも活用する事ができます。
気になるレポートを発見したのでここに書いておきますね。

「保育現場における気になる子どもの評価と保育支援の在り方」 牧野桂一

このレポートの中で牧野さんは「一人一人の子どもの発達に応じた保育」の大切さと
子どもの発達をチェックリスト(アセスメントシート)を開発し、活用する事で、
「気になる子ども」に対する保育現場での支援について書かれています。
「気になる子ども」とは何か?
1、 発達のつまづきが気になる子ども
2、 行動が気になる子ども
3、 情緒面が気になる子ども
4、 医療的な面で配慮が必要な子ども
の4つの柱を立てて整理されています。
1の発達のつまづきが気になる子については「保育過程チェックシート」を作成する事で多くの子どもがその年齢で達成しうる事を具体的に挙げ子どもの実態を丁寧に把握し、配慮することができた。2の行動が気になる子どもに関しては「行動チェックシート」を使用する事で実態の把握に努めた。
「行動チェックシート」では行動の特徴を明記しそれを「ない」「時々ある」「常にある」と3つに分けて評価できるようにしてあり、それをもとに過去の事例と照らし合わせ対応する事で改善がみられた事も書いてありました。
保育の現場に関わる人等には気になるレポートだと思うので一読してみてはいかがでしょうか?

 

アセスメントシート 障害者

上記の保育の面でも触れましたが、アセスメントシートはその様式により用途が違います。
この項目では障害を抱えた方に対するアセスメントシートを紹介したいと思います。
厚生労働省の平成25年度セーフティネット支援対策等支援事業(社会福祉推進事業)
自立相談支援機関使用標準様式研究事業としてみずほ情報総研株式会社が
・相談申込・受付表
・インテーク(初回面接)アセスメントシート
・支援経過記録シート
・自立相談支援事業利用申込一覧
・プラン兼サービス利用申込書
・プランシート追加確認項目
・評価シート
大きく7つの項目に分けて、更にアセスメントを補助する詳細アセスメント項目例や
課題整理シート、振り返り(モニタリングシート)も作ってくれています。
インテーク・アセスメントシートでは、インテーク時の本人の主訴とそこに思い当たった
状況から始まり、家族や地域との関係、健康、就労・収入状況、学歴や資格にも目を向け
その状況を踏まえて緊急支援の必要があるか、アセスメント結果の整理(課題とそこに
至った背景要因)から評価し支援をしていくかを決定する。
といった流れをスムーズに行えるように用紙にしています。
この様式が気になった方は「自立相談支援機関使用標準様式」とネットで検索してくれたら出てくるので見てみて下さい。

 

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まとめ

いかがでしょうか?
アセスメントシートについて分かって頂けましたでしょうか?

アセスメントシートとは
・厚労省が定めた「課題分析標準項目」の23項目を満たすもので、それさえ満たせば自分で作成しても良いが、自治体によって様式を決めている場合がある。
・書き方は自由でいいが、最終的にアセスメントした方がどのような生活を希望されているのか、その為にはどのような障害があるか、必要なことはないか?を明確にしていくもの。
・アセスメントは面談から始まり、終わりはありません。
アセスメントした方に関わっていくにつれ何か分かった事がその都度シートに書き足していきましょう。

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