認知症ケアのユマニチュードケアで変わる介護!ユマニチュードケアを大紹介!

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突然ですが介護に携わるっている人やこれから介護に従事しようとしている人達にとって1番大事な事は何でしょうか?

私は入所して下さっている方々を「尊敬できる『人』」と思いながら介護する事だと思っています。
こんな当たり前の事をも分からなくさせてしまう病気こそ「認知症」です。

私自身認知症患者さんの対応で困った事も多々あります。そんな時同僚にこんなケアの方法があるみたいだよと教えてもらったのが「ユマニチュードケア」でした。

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ユマニチュードケアとは

いきなりユマニチュードケアと言われてもそんなの知らないという人も多いかと思いますので私が調べた事をここへ書いていこうと思います。
ユマニチュードケアとはフランス人のイヴ・ジネストさんとロゼット・マレスコッティさんが体育学の講師としての経験を活かし、認知症の患者さんとより良い関係を築けるよう共同で開発したケアメソッド(ケアの方法)です。
認知症患者さんやうつ状態にある人、暴力的な行動のある人等、介護者が優しく接していても介護に抵抗がある方々にも有効で、実際に受けた方が穏やかにケアを受けて下さる姿が「魔法のよう」と表現される事もあります。
ユマニチュードケアは「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの柱と、「出会いの準備」「ケアの準備」「知覚の準備」「感情の固定」「次回の約束」の5つのステップ、150の技術から成り立ちます。
これだけ言うと何の事か分からない、当たり前の事じゃないか、何を言っているんだという人もいると思います。ただ、自分のケアを思い出して下さい。あなたは介護を受ける方を立ち止まって目線を合わし「見てます」か?、ゆっくりと聞き取れるよう優しく「話し」しながらケアしていますか?、利用者さんの腕を掴んだり行動を止めていませんか?、「立つ」力はあるのに動くと危険だと判断して立ち上がりを抑制したりしていませんか?自分も大きな病気をしたので分かるのですが今までしていた事を急に出来なくなったり、止められたりすると人は不安になります。ケアを受ける側の方を「私は価値のある〈人間〉なんだ」と感じて頂ける、そんなケアの方法がユマニチュードケアなんです。

ユマニチュードケアの4つの柱

先程簡単に4つの柱から成り立ちますと書かせてもらいましたがここで更に詳しく説明させて頂きます。

「見る」 高齢になると白内障や緑内障等の病気で視野が狭くなります。その上で認知症もあると認識できる範囲が限られたりする為更に視野が狭まります。その為まずは本人の認識できる視界に入ります。そして同じ目線で20㎝ほどの近距離で、親しみを込めて視線を送ります。
自分で考えても、立ち上がったまま話する人を高圧的にだなと感じたり、目を合わせず話をする人をこの人は信用できないなと感じると思います。相手に好意を持って頂けるような距離、目線で対応します。

「話す」は話しかける=声かけするという事で、たとえ寝たきりや認知症重度のような反応がかえってこない、返ってきづらい方にも、一つ一つの動作を積極的に声かけする。声かけしてからゆっくりとケアをする。またケアをする時も「綺麗になる」「さっぱりする」「協力ありがとうございます」等のポジティブな声かけをします。

「触れる」はボディタッチの事です。お母さんが子供に触れるように優しく、穏やかに、ゆっくりと触れます。決して掴んだり、強引に触ったりしてはいけません。認知症の方じゃなくてもそんな事をされると嫌な気持ちがすると思います、認知症の方は特に「攻撃されている」と敏感に反応されます。

「立つ」は文字通り立ち上がって視野を広げてもらうという事です。立ち上がる事とそれに対してポジティブな声かけをされていると患者さんの自信にも繫がります。
しかしひとえに立ち上がると言っても、立位を維持したり、歩行を補助するのにはそれなりの技術がいりますのでそんな時はリハビリや介護の専門家に方法を聞いてみて下さい。

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ユマニチュードケア 研修

ここでユマニチュードケアについて詳しく知りたい、更にきちんと勉強したいという方に研修についてご紹介させてもらいたいと思います。
日本では、発祥者であるイヴジネストさんが法定代理人をされているSAS Humanitude社と提携した
デジタルセンセーション株式会社ユマニチュード事業部の方が主催して研修を開催されています。

研修には、「入門コース」「施設導入準備コース」「施設導入フォローアップコース」の3つのコースがあります。
「入門コース」は初めて、ユマニチュードを学ぶ看護・介護の専門職の方を対象にした2日間の研修をコースです。ユマニチュード認定インストラクターの方が講師となり、来日中はイヴ・ジネストさん、ロゼット・マレスコッティさんが指導にあたることもあります。費用は1人あたり32400円(税込)、服装は動きやすい服装(更衣室はないそうです)研修内容は
・ユマニチュードの哲学 「ケアをする人とは何か」「人とは何か」「第3の誕生」
・ユマニチュード技法「見る」「話す」「触れる」
・ケア実践のための5つのステップ
・基本実技演習 ・質疑応答

になります

「施設導入準備コース」は医療・福祉施設においてユマニチュードの導入を中心となって実践者を養成するためのコースです。

期間は3期に分けられ、第1期5日間、第2期3日間、第3期2日間の合計10日間となっています。
各期の間隔は1ヶ月空きます。

申込要件、前提として法人、施設の代表者からの申込である事。
実際にケアに当たっている職員が参加する事。(ケアを日常的に行なっている管理者は医療可)
第1期終了後、ケア実践時の映像・音声を記録し、使用許可を得て文書にて同意をもらっている事。
服装はケア時の服装。研修の内容は大きく分けて、第1期でユマニチュードの全体像を学び
第2期で第1期終了後の活動を客感的に評価し、確実に技術を習得する、第3期で自施設への具体的な導入方法を学び問題解決能力を身につけるとなっています。
「施設導入フォローアップコース」は施設導入準備コース修了者に研修後の知識とケア技術フォローアップを行い、施設へのユマニチュードの効果的な導入を目指す内容となっています。
受講者要件は施設導入準備コースを修了していることこのコースは施設職員のケア実践映像を用いて
ケア技術の分析と検討を行います。
開催場所が東京や福島等で遠方の方は参加できないという方もおられると思います。

それでもどうにか学ぶ事は出来ないかという方には「ユマニチュード、優しさを伝える技術」というdvdもありますので調べてみて下さい。

 

 

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ユマニチュード5つのステップ

ユマニチュードケア本来の話に戻りますがユマニチュードケアにはケアを実施する際に5つのステップがあります。

まず第1に出会いの準備、次にケアの準備、近くの連結、感情の固定、最後に再会の約束となっています。

第一ステップ「出会いの準備」

相手のプライベートな空間に入っていくのにノックやチャイムを押さずに入っていく人はいないと思います。そんな人はよっぽどの礼儀知らずか泥棒です。
まずはノックをしてみて下さい、返事がなかったらしばらく待ってもう一度、更に返事がなかったらもう一度待って、ノック、返事がなかったら「お部屋にはいらせてもらいます」「お邪魔します」の声かけとともに入室して下さい。(もちろん返答があればそのまま入室して下さい)

第二ステップ「ケアの準備」

ここではいきなり本題を告げるのではなく、プライベートな空間に招いて頂いた事に感謝し話をしましょう(もちろん目線を合わせてです)そしてケアの内容を言うのではなく、清拭やお風呂なら「さっぱりしましょう」等と表現に変え同意を得て下さい。もし同意が得れなければ「〜分後にまた会いに来させてもらいますね」と再会の約束をし、再度最初のステップからやり直しましょう。

 

同意を得ることができたなら次に、

第三のステップ「知覚の連結」へ繋がります。

ここで質問ですが、皆さんは顔は笑っているのに目が笑っていない人をどう思いますか?私は怖いと思います。ユマニチュードケアの「見る」「話す」「触れる」は単体だけではあまり効果がありません。目を合わせながら話しかけたり、触れる事が重要で、相手が気持ち良くなれるよう、ポジティブな感覚でいてもらえるように気持ちを全身で伝えて下さい。
更に「感情の固定」で今回のケアをポジティブに感じてもらえるよう確認して下さい。また協力動作があったら、それについても感謝を伝えて下さい。また一緒に過ごせた時間が嬉しかった事を伝えて下さい。
これにより「この人はいい人だ」「礼儀がよくできた人だ」「気持ちの良い人だ」とポジティブな感情を抱いてもらい次回のケアをスムーズなものへと繋げます。

最後に「再会の約束」

これまでのステップでポジティブな感情を抱いてもらえたと思います、そこで再会の約束をする事で「またあの優しい人が来てくれる」と楽しみにして下さります。
これらのステップは介護者が一方的にケアをしているという事でなく、する側も受ける側も協力しあってケアに当たっている事を感じてもらい、より良い関係に繋がります。

 

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障害をもつ方のユマニチュードケア

ユマニチュードケアは「精神障害」「知的障害」「身体障害」等のあらゆる障害をもつ方に対しても有効であるとイヴ・ジネストさんは語っています。
例えハンディキャップがあったとしても、ユマニチュードケアの4つの柱、5つのステップ自分を活用し自分は大事にされている「人間だ」という事を感じて頂けるにする。
例え目が見えなくても実況的に話しかけ続け状況を伝えながら優しく触れる事ができます。
目が見えなくても、声をかけながら同意を得て、触れることができます。
「見る」「聞く」「香り」「触る」残る感覚を総動員させ、ユマニチュードの状態にするという事に重点を置いて対応して下さい。
ここで自分の昔の話になりますが、小学高の頃、私には聴覚に生まれつき障害を抱えた友人がいました。
その友人は例え耳が聞こえなくても先生や友達の唇の動きを見て話を理解して会話していました。
その友人が言っていた事なんですが「耳が聞こえないのはしょうがない、けど友達にそれを気にさせるのが辛い、だから頑張っているんだ」ここに紹介させてもらった友人のように自分の事だけでなく相手の事を思いやってくれる、心が豊かな人も多く、私たちはそれに感謝し、言葉にして伝える事でより良い関係を築いていく事ができると思います。

 

まとめ

自分は介護はサービス業と考えています。数ある施設の中で選んで頂いた事に感謝し日々ケアにあたっています。今回皆さんにユマニチュードケアを紹介させて頂いた中で、自分の中でも気づきがあり、勉強になりました。ありがとうございました。皆さんもユマニチュードケア活用しながらケアに当たってみて下さい。

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